「若者が運転免許証をとらなくなった」「車好きの若者が減った」「人口減時代に入った」と言われながらも道路渋滞には特に変化がない。
12月19日の東京新聞に興味深い記事が載った。
『信号機調整で通行時間が減 渋滞激しい柏の国道16号線』というものである。
信号が青でも進む事が出来ない『先詰まり』は、各車両の動き出しにかかる時間差に原因がある。
千葉県警交通規制課によると1台目と2台目の発車には約2.5秒の差があり、先頭車両から10台目では25秒前後の遅れが出るという。
このため、せっかく信号が青になっても列の後ろの車両は再び赤信号にひっかかる道理である。
そこで、今回の調整は二つ先の信号が青になった瞬間から一つ先の信号が青になるまでの時間を長くした。
同時に、国道16号線の3か所の信号で青の時間を2?3秒長くした。
これにより通行にかかる時間が平均3割速くなったというのである。
こうした工夫は重要だ。
その一方で、寄せられる市民相談で増えてきているのが歩行者用の信号がすぐ赤になってしまうという指摘だ。
こうした相談の増加は、歩行者の道路横断時間が長くなっている高齢化の影響が推察される。
市内のいくつかの歩行者側信号の青を若干長くしていただいた。
また、いまなおそうした要望を出している信号機もいくつかある。
歩行者用の青信号の時間が長くなれば、当然自動車用の赤信号の時間も長くなる。
これほど明確な「進め」と「止まれ」のトレード・オフはない。
高齢化の進展は、信号調整や渋滞発生にも影響を与えている。
前回に続けて交通問題について書かせていただいた。
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