月別アーカイブ: 12月 2010

これからの信号問題(第472回)

「若者が運転免許証をとらなくなった」「車好きの若者が減った」「人口減時代に入った」と言われながらも道路渋滞には特に変化がない。
12月19日の東京新聞に興味深い記事が載った。
『信号機調整で通行時間が減 渋滞激しい柏の国道16号線』というものである。
信号が青でも進む事が出来ない『先詰まり』は、各車両の動き出しにかかる時間差に原因がある。
千葉県警交通規制課によると1台目と2台目の発車には約2.5秒の差があり、先頭車両から10台目では25秒前後の遅れが出るという。
このため、せっかく信号が青になっても列の後ろの車両は再び赤信号にひっかかる道理である。
そこで、今回の調整は二つ先の信号が青になった瞬間から一つ先の信号が青になるまでの時間を長くした。
同時に、国道16号線の3か所の信号で青の時間を2?3秒長くした。
これにより通行にかかる時間が平均3割速くなったというのである。
こうした工夫は重要だ。
その一方で、寄せられる市民相談で増えてきているのが歩行者用の信号がすぐ赤になってしまうという指摘だ。
こうした相談の増加は、歩行者の道路横断時間が長くなっている高齢化の影響が推察される。
市内のいくつかの歩行者側信号の青を若干長くしていただいた。
また、いまなおそうした要望を出している信号機もいくつかある。
歩行者用の青信号の時間が長くなれば、当然自動車用の赤信号の時間も長くなる。
これほど明確な「進め」と「止まれ」のトレード・オフはない。
高齢化の進展は、信号調整や渋滞発生にも影響を与えている。
前回に続けて交通問題について書かせていただいた。

実に厄介な2段階右折問題(第471回)

『2段階右折』問題は、原付に乗るものにとっては違反に問われるかどうかの極めて重大な問題 である。
また、原付に乗らないとしても、自動車ドライバーは原付がどのような動きをするかはやはり絶対に知っておかねばならない。
右折と言うのは、道路の中央に車を寄せて行うものである。
ところが、原付は道路の左端を走っているので、交差点によって2段階右折をしなければならなかったり、してはならなかったりする。
つまり、原付も場合によっては中央に寄ってくるのである。
自動車を運転する側も近くに原付が走っていたときは、交差点付近での原付の動きを予測しておかないとあわてることになる。
そこで、松戸市内における2段階右折問題を取り上げたい。
上本郷交差点は2段階右折禁止なのか?実は意外と難しい問題なのである。
常識に従えば、北松戸駅前交差点から上本郷交差点に入ってくると3車線になるので、禁止の標識がなければ原付は二段階右折しなければならない。
さて、あなたは左車線を走っている自動車のドライバーだとしよう。
あなたの前を原動機付自転車が走っている。
その原付は上本郷交差点を実は右折しようと思っている。
通常なら、原付は左車線を走りながら、あなたの前で右へ行きたいというウインカーを出す。
3車線であり、なおかつあなたは2段階右折禁止の標識を見ていない。
だから、その原付は2段階右折をするのだと判断する。
そこで、あなたはそのまま走り続ける。
ところが、原付は急にあなたの前で中央の車線へ移動し始める。
あなたはびっくりしてブレーキを踏む。
何という無謀な運転をするのか!と憤りを感じる。
原付を運転している人は、上本郷交差点が2段階右折禁止だと知っている。
以前、2段階右折しようとして、警官に「ここは2段階右折禁止」と注意されたことがあるからだ。
したがって、右のウインカーを出して中央車線へ移動する。
なんの問題もない。
しかし、ふと思う。
この交差点の左車線が、仮に左折専用車線だったら自分はどこを走るのだろう?
左車線が左折専用、右車線が右折専用だとすると原付の自分はやはり真ん中の車線を走るのだろうか?
その場合、3車線だから2段階右折をしなければならないのに、真ん中の車線を走っていていいのか?
まあ、上本郷交差点は左2車線は直進なのでいいけれど。
などとだんだん訳がわからなくなってくるのである。
まったく2段階右折は難しい。
訳が分からないうちに交差点右左折法違反で捕まってはたまらない。
もう少し分かりやすい法律を考えてもらいたいのである。

$ふじい弘之 オフィシャルブログ「レポートブログアメーバ版」-上本郷2285地先の標

(上本郷2285地先の標識。すぐに直していただきました。)

子宮頚がんワクチン接種はどこまで進んだか? (第470回)

先月・11月19日から11月26日にかけて厚生労働省は『ワクチン接種緊急促進事業』の実施状況の調査を行った。
この事業は、11月26日の補正予算成立を受けて、都道府県がワクチン接種緊急促進基金を造成し、各市町村がそれを活用してワクチン接種をする。
接種費用の半分と地方自治体にかかった事務費を厚労省が負担するというスキームである。
2分の1負担で接種が効率的に進むのか?
今回は補正予算で緊急に行うが、来年度からはどうなるのか?
そうした疑問はいくつもあるが、これまでの公明党の運動が実り、ワクチン後進国からの脱却に動き出したことは喜ばしいことだ。
さて、今回の調査は47都道府県を通じて、1750のすべての市区町村が調査対象であった。
まず、子宮頚がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの3ワクチンについて接種を実施するとした市区町村は1489団体、85.1%である。
100%実施は、富山、三重、京都、和歌山、岡山、山口、香川、徳島、愛媛、佐賀、大分の11府県である。
一番低かったのが沖縄の53.7%であり、未実施と回答した団体が一つあるのが気になる。
ちなみに、わが千葉県は90.7%だった。
子宮頚がんワクチンに限ると、100%は岩手、秋田、山形、石川、山梨、岐阜、静岡、兵庫、奈良、島根、高知、が加わる。
一番低いのは沖縄の61.0%で、わが千葉県は98.1%である。
次に、千葉県内の状況を子宮頚がんに限って見てみたい。
補正予算成立日の11月26日に実施するのが、浦安、野田、いすみの3市と長南町である。
松戸市を含め27団体は22年度中に実施予定である。
23年度4月中に実施するとしているのが16団体、5月中実施が鴨川市でここまでで48団体である。
実施日未定の6団体は、八千代市、八街市、東金市、館山市、南房総市、鋸南町の5市1町である。
また、3ワクチンを接種するとしているのが48市町村。
未定なのがやはり6団体ある。
八千代市、八街市、東金市、館山市、南房総市、長生村である。
市長選が行われたばかりだという理由もある。なるべく早期に決定してほしい。
なお、国からの交付金で実施するということは、財政力がある程度あって国からの交付金を受けていない市町村にとっては実は苦しい選択となる。
不交付団体は、自らの財政によってワクチン接種費用を賄わなければならないわけである。
各市町村関係者のなみなみならぬ創意と努力に感謝したい。

2010年に読んだ本の中から(第469回)

今年読んだ本で印象深かったものを選んでみます。
今年出版されたものではなく、あくまで私が今年読んだ本です。
?「宇宙は何でできているのか」村山斉(幻冬舎新書)
?「デフレの正体」藻谷浩介(角川ONEテーマ21)
?「ビジョナリーカンパニー3」ジェームズ・C・コリンズ(日経BP)
?は、久しぶりに想像力がどんどんかきたてられました。
?は、細部はともかく全体的に説得力を感じました。
?は、研究の方向性が面白い。
小説は、学生時代と違って選ぶほど読んでいませんので、読んだものをあげてみます。
?「鴨川ホルモー」万城目学(角川文庫)
?「光の帝国」恩田陸(集英社文庫)
?「野生馬の谷」ジーン・アウル(集英社)

人はいくらでも「輝ける」(第468回)

今朝の新聞各紙に横浜のマリンタワーの話題があった。
『スカイツリーに負けるな タワー入場数過去最高ペース』
記事によれば「港湾都市・横浜のシンボルとして親しまれた横浜マリンタワーは入場者数の減少を理由に2006年12月に閉館した。」
「横浜市が購入して約31億円かけて再開発」
「2009年5月、民間委託で営業再開」
「閉館前は年間約27万に落ち込んだ入場者数は約40万人に急増」というのである。
横浜で生れ、幼稚園の途中まで横浜に住んでいた私にとって、横浜と言えば『崎陽軒のシウマイ』『マリンタワー』なのである。
幼いころマリンタワーの食堂で食べたホットケーキのおいしさ、シロップの甘さが郷愁を誘う。
マリンタワーの魅力が復活したから入場者数の急増なのだろう。
人間も同じだと思う。
かつて、輝いていた人が輝きを失ってはいないか?
かつて元気だった人が最近見かけないようになってはいないか?
幾人かの人たちの顔が思い出される。
人は輝ける。
いくらでも輝きを取り戻せる。
人を惹き付ける、の『惹』という字は『若い心』と書くのだ。
心はどこまでも若く、すべての人が輝いている人に、と思うのである。