新聞整理をしていて、昨年(2009年)11月14日の日本経済新聞19面の『大機小機』というコラムが目にとまった。
それは「国債発行額を採点すると・・・」という(隅田川)氏のコラムだった。
新年度(2010年度)予算を財政規律の面から採点するという発想で、国債発行額により鳩山内閣の成績を評価するというのである。
隅田川氏によれば、20兆円なら一般会計の基礎的収支は均衡し新たな借金はふえないので「Aプラス」。
30兆円なら、小泉内閣当時よりも財政規律を守ったことになるので「A」。
33兆円なら、09年度当初予算の国債発行額と同規模なのでマニフェストに必要な財源は既存経費の見直しによって賄われたことになるので「Bプラス」。
40兆円なら、09年度の当初予算よりも税収が6兆円前後減少するといわれているので、実質09年度予算と同規模なので「B」。
44兆円なら、前政権の第一次補正予算後の国債発行額なので「C」。
最後に、44兆円を超えた場合は評価は「D」で落第。
コラムというものの本質をつく面白さも持ち合わせ、そして何よりも11月14日の時点でこういう発想ができるところが鋭い。
あらためて隅田川氏に脱帽する。
さて、それから1ヶ月以上たって結果はどうだったのか?
鳩山内閣初の予算案での国債発行額は44兆円を超えてしまっていた。
つまり落第の「D」 。
この隅田川氏の評価に、私も同感である。
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