産総研の方々、いわき市田人在住の方々と井戸沢断層を歩きました。
断層は、概ね西側が沈下しています。一方、この地域の河川は沈下した西側が上流部なのです。
したがって、相対的に高くなった下流側の断層で河川の流れが遮られ、池状になります。
水は、この池で滞留した後に東側に流れ出ますので、東側は普通の河道、西側は池状の平らな地形となります。
宅地も含め道路や水田は、すでに復旧されていて断層活動の片りんも見つけるのが困難なのですが、山地に入るとこうした池状地形が断層とともに散見されました。また、従来は断層だと思われていなかった塩ノ平から北側も綱木地区まで動きましたので、井戸沢断層の長さが見直されました。
塩ノ平南地区の2.2メートルが最大変位でしたが、そこが林道であったことは不幸中の幸いでした。
*写真では、西側の沈下によって河川がせき止められてできた池が見えます。
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