月別アーカイブ: 10月 2013

井戸沢断層を歩く

産総研の方々、いわき市田人在住の方々と井戸沢断層を歩きました。
断層は、概ね西側が沈下しています。一方、この地域の河川は沈下した西側が上流部なのです。
したがって、相対的に高くなった下流側の断層で河川の流れが遮られ、池状になります。
水は、この池で滞留した後に東側に流れ出ますので、東側は普通の河道、西側は池状の平らな地形となります。
宅地も含め道路や水田は、すでに復旧されていて断層活動の片りんも見つけるのが困難なのですが、山地に入るとこうした池状地形が断層とともに散見されました。また、従来は断層だと思われていなかった塩ノ平から北側も綱木地区まで動きましたので、井戸沢断層の長さが見直されました。
塩ノ平南地区の2.2メートルが最大変位でしたが、そこが林道であったことは不幸中の幸いでした。
*写真では、西側の沈下によって河川がせき止められてできた池が見えます。

台風27号接近について

台風27号は、成田市での軽傷者、茂原市や松戸市などの浸水、栄町での路肩崩壊など様々な被害を残して去っていきました。
先の台風26号で線路が路盤ごと崩落した京成成田駅では、台風27号のもたらす雨の中で懸命の復旧活動を続けていました。
また茂原市では百戸以上の市営住宅が浸水し、いまなお避難されている方々もいます。
例年なら木枯らし1号が来てもおかしくない季節ですが、立て続けに台風が襲来する異常な気候です。
2次災害、3次災害への監視を続けながら、今回の災害の検証をします。
そして、それをもとに12月議会の代表質問を行う中で、災害に強い松戸市、千葉県をつくってまいります。

信州型事業仕分けとは

長野県の「県民協働による事業改善」、いわゆる信州型事業仕分けに参加しました。
一般的な事業仕分けと何が違うかといえば、まず構想日本の関係者がいません。
そして、5人の『有識者』が仕分けを行い、それを10人の『県民モニター』が評価するという形式です。
県民モニターの方々は、静岡県のように(県民評価者が)無作為抽出と公募の組み合わせではなく、基本的に公募によるものです。
全般的に構想日本の時のような厳しいやり取りはなく、和やかな雰囲気で進められました。
厳しい意見もあるのですが、やはり県の財政や仕組みに通じている人が少ないせいか、やや的を外している感があります。
しかし、逆に言えばこういう形式なら県職員も受け入れやすかと思いました。
いずれにせよ事業レビューシートを作成する、そして公開することが前提です。千葉県のようにそれすらできないのは困ったものです。

聖徳学園創立80周年記念式典

松戸市に本部のある聖徳学園の創立80周年記念式典に参加させていただきました。
先の大戦をまたぎますので、これまでの歩みは想像を絶する危機の連続だったと思います。
戦前から今日まで活動を継続している団体の力強さを感じました。
式典や祝賀会でOGの方々の披露してくださるミニコンサートや琴の演奏は大変すばらしいものでしたが、驚かされたのは中学生、高校生によるミュージカルでした。
しかも、その演奏にはフルートやオーボエという西洋楽器は脇役で、メインにヴァイオリンの代わりに琴を使うという試みです。
80年という伝統の力と新しいものに挑戦する子どもたちの大いなる意気込みに圧倒させられた一日でした。

雨量の変化、降り方の変化

10月18日午後3時過ぎに、栄町西の台風26号による浸水状況の現地説明を受けました。
最も気になったのが、これまでの浸水パターンと異なっていた点です。
これまでは、江戸川の水位が先に上昇してしまい、坂川や新坂川の水を江戸川へ排水ができなくなった場合に内水害が発生していました。
ところが、市の担当者の説明によると江戸川の水位が上がったのは午後2時前後だというのです。
その時間帯まで内水も江戸川に自然流下していたことになり、にもかかわらず浸水したのです。
かつて、古ヶ崎、栄町地区が広範囲にわたって浸水したのは、まだ私が市議2期目の時でしたから平成10年以前の話です。
ここ15年で、さらに古ヶ崎、栄町ならびに栄町西が宅地化され、水田がなくなったということなのでしょう。
最近は、雨量も雨の降り方も大きく変わってきています。水害対策についても、これまでの考えを大きく変える必要があります。