Monthly Archives: 2月 2008

10年後の千葉県に必要なもの『安心と温暖』(第178回)

平成20年度当初予算案に、千葉県として2機目のドクターヘリの導入が計上された。
予算案が通れば、10月からドクターヘリが飛ぶことになる。
すでに印西市の日本医大ではドクターヘリが大車輪の活躍をしている。そして全国を見渡すと1機も導入できていない県が多数であるにもかかわらず2機目の導入である。
はたして必要なのか?という声も当然あることだろう。
しかし、私は必要であると結論する。
それは10年後20年後の千葉県を考えた上での結論である。
これから団塊の世代がリタイヤの時期を迎える。
欧米ではリタイヤ後は暖かな地へ移り住む。
他の先進諸国がそうであると言うことは、やはり日本も同じ道をたどると思うのだ。
そのときに移住の地として房総を選んで欲しいのである。
一方、高齢社会において一番問題となるのは医療である。
そして10年後20年後のわが国はおそらく医師不足社会になっていることだろう。
千葉県も例外ではない。残念ながら県南部、県東部、もしかすると県西部でさえ医師が決定的に不足しているかもしれない。
そのときに千葉県が2機のドクターヘリを保有しており、県内のどこへでも15分以内に到着できるということは、病院のたらい回しという最悪の事態が避けられることを意味する。
この『安心と温暖』、これが千葉県の最大の売りとなる。
ぜひシニアの皆さんに千葉県に移住していただき、お子さんやお孫さんが気軽に遊びに来てもらえる環境を一緒につくりあげたいと思うのである。

スピード移動大国ニッポン(第177回)

日本人ほど高速移動が好きな民族はないのではないか?
これほど高速鉄道を張り巡らせて、なおさらに延ばそう延ばそうとする。
「フランスにはTGVがある」と言う人もいようが、そうではない。
TGVは、新幹線のように10分間隔で次々出発する鉄道ではない。
つまり、一発勝負でスピードを競うのはある意味で簡単で、それよりも次から次へ無事故で走らせるとなると相当高度なオペレーションが必要なのだ。
つまり日本では、みんながみんな高速移動したいので大量移動のための高速鉄道を持ったのだ。
それだけに飽き足らず、どうやら空港も欲しいらしい。
次々と空港が誕生する。一体いくつ空港があるのだろう?
時刻表を見てみると実に75もある。離島ならともかく福島にも静岡にもある。
その一方で、鈍行列車、夜行列車は消えていく。
誰もが一刻を争うビジネスマンでもないだろうに。
日本という国でゆったりのんびりと移動を楽しむのは至難なのである。

3年連続赤字当初予算(第176回)

平成20年度当初予算案が公表された。3年連続の赤字当初予算案となっている。
言うまでもないことだが、日本経済が米国経済に大きく左右されるように、千葉県財政は日本国財政に大きく左右される。
したがって、千葉県議会で千葉県財政を議論するには、まず政府予算がどういうことになっているのかという議論がまずなされねばならない。
不思議な言葉の一つに『プライマリーバランス』と言うものがある。
この言葉はいつの間にか出てきて、しばらくして各会各層の人たちが使い出した。
少なくとも私が経済学を学んでいたときには無かった言葉だ。
世界のどこかに存在していたのかも知れないが、日本の中では聞いたことがなかった。
ただ、1980年頃出版された野口悠紀夫氏の『財政赤字の経済学』の中では、『プライマリーバランス』という言葉こそなかったものの考え方は書かれていたように記憶する。(古いことなので自信はない。少なくともドーマーの定理については書かれていたように思う。)
さて、このプライマリーバランスをゼロにするのだという。
まずそれが第一段階であることは論を待たない。
そのためには歳出を増やさないことが一番わかりやすい。
GDPや歳入と異なり、歳出は自ら決定できる。苦痛はあれ。
国も社会保障費の止められない伸びと人件費などのほとんど削れない費用(退職者の伸びを考えればこれもしばらくは増える一方だ)が予算の大半であることを考えればどこを減らしてくるかは容易に想像がつく。
すなわち公共事業と交付税に代表される地方への配分である。
国が『プライマリーバランス』をゼロにします、という以上これは避けられない。
これを想定した上で県財政を議論しなければならないのである。
勝手ながら次回の質問に使うために、中途ですが「以下略」とさせていただきます。

事業仕分けの気になる点(第175回)

事業仕分けは確かに参考になる。
私は、これまで『県』『市』『町』の事業仕分けを傍聴してきてつくづくそう感じた。
構想日本や事業仕分けにボランティアで参加している関係の方々に心から感謝申し上げたい。
評価者の鋭い指摘もさることながら、同じような施策でも自治体によってその手法は様々だと知るだけでも勉強になる。
さて、それはそれとしてやはり気になるところはある。
それは評価者の態度である。
なぜか評価者は、事業仕分けを受ける自治体職員より『偉い』のである。
評価者は、いかにも「教えてやっている」という態度で、まるで『お上』と『下々』というような感じなのである。
評価者にしてみれば、自治体職員も自信を持って自分たちの事業を語り、堂々と議論して欲しいと思っているのだろう。
しかし、相手が生まれて初めて事業仕分けなるものの俎上に載せられているのだということを理解してあげなければと思う。
ましてや、やり方に不慣れな自治体職員の言葉尻を捉えた揚げ足取りは時間の無駄である。
それがさほど気にならなかったのは都留市のケースで、やはり評価者のキャラクターなのだろうか?
この点をうまく解決していかないとせっかくの事業仕分けも普及しないのではないか、というのが私の感想である。
時間と経験を経て、評価者と評価を受ける側がお互いに正々堂々の議論ができるようになれば『お上』も『下々』もなくなるのだろうか?
しかし、検討したい事業だから俎上に載せるという事業仕分けの発想ではやはり議論がかみ合わないのでは?と思うのである。

がん診療連携拠点病院の指定決定(第174回)

一昨年12月の千葉県議会の一般質問で、「松戸市に『がん診療連携拠点病院』を」と訴えました。
千葉県当局は、松戸市立病院よりも北柏の慈恵医大付属病院を推薦する予定だという。
もちろん慈恵医大も立派な病院です。しかし、柏にはすでに国立がんセンター東病院があります。
そこで私は、「がんセンターも柏、連携拠点病院も柏では東葛北部医療圏全体の配置から見てバランスを欠く」
さらに「東葛北部のように人口の多い医療圏において、他の医療圏と同じように一つの病院というのはおかしい。二つではなぜ駄目なのか」と糾しました。
千葉県健康福祉部も十分理解してくれて、その後、松戸市立病院と慈恵医大病院の二つの推薦に踏み切りました。
厚生労働省は、同じ第二次医療圏で二つの病院の指定と言う前例がないせいか、千葉県に詳細説明を求めてきたりしましたが、ようやく2月8日に二つの病院のがん診療連携拠点病院の指定認めてくれました。
この間、松戸市も緩和ケアチームを立ち上げるなど指定へ向けて大変な努力をしてきました。こうしたすべての関係者のご努力に心から御礼を申し上げます。
昨年4月の統一地方選挙は無投票でしたが、私が第一に掲げた公約でした。
また一つ松戸市や東葛北部医療圏の安心が前進したことに大いなる喜びを感じております。