シャッター通りをなくすにはどうしたら良いのか?
ある識者は論じる。
「固定資産税が安すぎるのだ。固定資産税が高ければシャッターを閉めておくわけにはいかない。」
「自分で営業できなければ、営業できる能力をもった人に貸さざるをえなくなる。」
私はそうは思わない。
そんな単純な話であれば、これほどまでに全国すべてにシャッター通りが増え続けるはずがない。
ましてや駅前一等地が軒並み苦戦という状況になるはずがない。
なぜ発展するのが郊外なのか?
なぜ衰退するのが中心市街地なのか?
やはり車の進入を許したからであろう。
それほど日本は人よりも車が大事な国になってしまった。
ここまで事態が進んでしまうと街づくりをしなおすのは容易ではない。
しかし、急速に高齢化が進展するわが国では自家用車を運転できない人が増えるのは必至だ。
車を手離した人にとって使い勝手の良い街を作らねばならない。
中心市街地活性化の法的基盤はようやく整った。
次は環状道路を作り、中心市街地へ過剰な車を入れない方策が必要だ。
外環道の整備も必要だ。圏央道も必要だろう。
そうした環状道路が整備されていない先進国の都市はわが国だけという現実を直視しなければならない。
こうした観点から、コンパクトシティをどうつくっていくかを考えねばならないのだと思う。
(圏央道建設促進県民会議にて)
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