民主党政権の特徴を一言で言えば『継続性の切断』 である。
民主党は政策の継続性をことごとく断ち切った。それも二重の意味で切断した。
第一に、自公政権からの政策の継続性を断ち切った。
政策の善し悪しという判断からではなく、これまでの政策はすべてやらないとばかりに断ち切った。
第二に、民主党の打ち出したマニフェストを自ら断ち切った。
愚かなことに、民主党は「子ども手当の2万6000円支給」を打ち出したはいいが結局実現できない。
少子化対策は1年2年で出来るものではない。
子どもを育てるには、20年という期間が必要だ。
1万3000円のままなのか2万6000円になるのか、はたまた1万3000円も腰砕けになるのか猫の眼のように方針が変わる。
それも、最初は国が自らの責任で支給するとしていたのが、やっぱり出来ないと言いだし、結局地方へ負担を押し付けてきた。
農家へのコメの戸別所得補償も5600億円である。
コメの生産額は1兆7000億円ほどなので、実に生産額の3分の1の金額である。
このうえで野菜にも水産物にも戸別補償を導入するとしている。
これを素直に信じる人はいないだろう。むしろコメの戸別所得補償すらもこの先続くのか不安になる。
将来の不安を抱えて担い手が出現するはずもない。
高速道路の料金無料化もどこかへ行ってしまった。
普天間基地の県外移転もどこかへ行ってしまった。
企業・団体献金の禁止もどこかへ行ってしまった。
振り返ってみると鳩山政権も菅政権も、外交においても内政においてもことごとく場当たり的なのだ。
マニフェストが信じられない国民、公約が信じられない国民、政策が信じられない国民に政府が信じられるはずがない。
政策から継続性が失われたら、そんなものを誰が信じるだろうか。
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