月別アーカイブ: 9月 2015

突風被害に独自策

20150907千葉市竜巻 (450x800)今朝の千葉日報1面の『最大300万円支給へ』『突風被害で千葉市独自策』という見出しが眼に飛び込んできました。
記事には『今月6日に発生した竜巻とみられる突風の被災者支援の拡充策を検討していた千葉市は28日、住宅が損壊した被災者に最大3百万円を支給する独自策を実施する方針を固めた。』とあります。
私は9月6日の時点で、千葉市は独自策を打ち出すべきと思っていました。それは2年前に竜巻被害を受けた野田市が即座に独自策を打ち出したからです。
私たちも野田の竜巻発生直後に森田知事にひざ詰め談判で県の独自策を訴えましたが、それが実現したのも野田市が決断していたことが大きかったと思うからです。
被災者の側から見ると10世帯以上だから支給、それ以下は支給しないというのは理不尽な話です。
私は今後、10世帯以上という条件の緩和を実現したいと思っています。千葉市の決断はそれを力強く後押しするものと思っています。

諏訪之瀬島の噴火

今朝の各紙は火山の特集が多いように感じました。
懸念される水害の季節はまだ終わっていませんが、国内の災害の関心は火山に動いているのでしょう。
そうした矢先に、日本火山の会のAさんから以下の諏訪之瀬島の爆発的噴火の報が飛び込んできました。

火 山  諏訪之瀬島
日 時  2015年09月24日03時48分
現 象  爆発
有色噴煙 不明
白色噴煙
流 向  不明
(以下略)
気象庁の発表では「爆発的噴火が多発。今後は03時、09時、15時、21時に通報する」とのことです。
噴火した御岳は497メートルの安山岩質の成層火山です。また、同島は、すでに噴火している口永良部島よりもさらに南に位置していますが、空港を持つ島でもあります。
同島の十島村の人たち、そして鹿児島県本部の同僚議員たちの心痛が思いやられる毎日です。

鬼怒川氾濫

20150910_123937とうとう恐れていたことが起こってしまいました。鬼怒川の堤防決壊です。
1986年8月に台風10号が関東地方を直撃し小貝川が決壊した際、100年に1度の水害と言われました。それが30年足らずのうちに再び起こったのです。
鬼怒川と小貝川は並行して流れていますので利根川水系の脆弱さが出てしまったということです。
この間、私は特に治水面でずっと水害問題を取り上げてきました。八ツ場ダムが必要だという立場です。
ところが、共産党や社会党系の人たちは八ツ場ダム建設反対を繰り返し繰り返し主張していました。
例えば共産党は『治水の面でも、八ツ場ダムの効果には疑問が出されています。国の利根川水系河川整備基本方針では、八斗島の基準地点での基本高水流量を毎秒2万2,000トンとしていますが、これは1947年のカスリーン台風のときの推定流量を前提にしたものです。しかし、実際にはこの60年間、想定の半分以下、毎秒1万トンを超えたものが1949年にわずか1度あるだけです。毎秒2万2,000トンとは余りにも過大な想定ではありませんか。』という根拠です。
しかし、雨の降り方が常にカスリーン台風のパターンのはずがありません。また、想定以上だから対処しなくていいという考えに私はくみできません。
そして、実際に堤防決壊は起こり、多くの人たちの命と財産を奪っていったのです。
奇しくも今日の新聞各紙に、八ツ場ダム建設差し止めを訴えていた住民側が最高裁判決で敗訴したと報じられていました。
災害対策は、現実を直視しなければならないのだとあらためて思うのです。

中国軍の評価

9月3日、中国は「抗日戦争勝利70年」の軍事パレードを行い、大陸間弾道弾「東風5B」など最新兵器を初公開しました。この報じ方に各紙の特徴が出ています。
朝日は、『パレード 軍事力誇示』と『兵力30万人削減 表明』と両論併記風です。
読売は『中国、軍の精鋭化鮮明』を大見出しに、『習主席「軍30万人削減」』をやや小さい見出しにし、毎日は『兵30万人削減』を大きく、『軍を近代化』を小さくした見出しです。
さて、軍備縮小の目玉は兵力30万人削減でした。これをどう評価したらよいでしょうか。
中国の兵力は230万人ですから、差引200万人となります。一方、わが国自衛隊は中国の削減分にも満たない24万人程度です。
この一事を見ても、やはり日米同盟あっての安全保障体制であり、一国では平和を維持できないことを痛感します。さらに、わが国が軍事大国がせめぎ合う東アジアにいるという現実を改めて考えさせられるのです。

キョンの波紋

今朝の読売新聞は『キョン 房総半島で大繁殖』『7年で10倍超 4万700頭駆除進まず』と報じています。
記事によれば、市原以南はすでに生息が確認され、稲や野菜、イチゴなどを食い荒らしているとのことです。
こうした農作物被害だけではなく、例えばヤマビルの拡散は大丈夫なのか、感染症拡大に繋がらないかについても心配です。
国立環境研究所の五箇公一主任研究員は、野生鳥獣ともにダニなどの「野生寄生生物」が都心へと分布を広げることに懸念を表明されています。五箇氏によれば、2009年に初めて発見された重症熱性血小板減少症を引き起こすウイルスをマダニが媒介するのだそうです。
キョンの生息域も少しづつ都心へと進んでいます。効果的な駆除に農業高校生のような若い力の活用を検討しなければならない時のように思います。