「ふるさと納税制度」が人気です。
制度の仕組みは、住んでいる自治体の住民税を別の自治体に移譲するというものです。
考え方によっては、誰かの損によって誰かが得するような、誰かの「犠牲」によって成り立っているという側面があり、私としてはしっくりこない制度でした。
自分の住んでいる自治体から受けるサービスは住民税という形で負担するという「理屈」と、たまたま首都圏に近い都市は努力なく住民税を集めているという「反論」とのせめぎあいもありました。
そんな時に、昨年12月8日の福島民報の記事をみてはたと膝を打ったのでした。
『鬼怒川の洪水被害を受けた茨城県常総市では、15年度のふるさと納税を利用した寄付は8月末まではわずか9件だったが、9月の被災後、約3千件に急増』
ふるさと納税制度が、どうやら新しい形の寄付文化の形成につながっているようなのです。
同制度が、これから先も広く支持されるとすれば、こうした形の「共助」なのだろうと思った次第です。
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