月別アーカイブ: 1月 2016

ふるさと納税の新たな形

「ふるさと納税制度」が人気です。
制度の仕組みは、住んでいる自治体の住民税を別の自治体に移譲するというものです。
考え方によっては、誰かの損によって誰かが得するような、誰かの「犠牲」によって成り立っているという側面があり、私としてはしっくりこない制度でした。
自分の住んでいる自治体から受けるサービスは住民税という形で負担するという「理屈」と、たまたま首都圏に近い都市は努力なく住民税を集めているという「反論」とのせめぎあいもありました。
そんな時に、昨年12月8日の福島民報の記事をみてはたと膝を打ったのでした。
『鬼怒川の洪水被害を受けた茨城県常総市では、15年度のふるさと納税を利用した寄付は8月末まではわずか9件だったが、9月の被災後、約3千件に急増』
ふるさと納税制度が、どうやら新しい形の寄付文化の形成につながっているようなのです。
同制度が、これから先も広く支持されるとすれば、こうした形の「共助」なのだろうと思った次第です。

人気の「通訳ボランティア養成講座」

「通訳ボランティア養成講座」を視察させていただきました。
同事業は、千葉市内の千葉国際交流センター、白井市駅前センター、市原市青少年会館の3会場で、それぞれ3回のカリキュラムで行われます。
本日・1月19日は、市原会場の第1回目の講座を長沢弘明参議院議員も駆けつけていただき、公明党千葉県議団とともに視察いたしました。
本年度は、英語、中国語の通訳ボランティア養成ですが、今後は東京オリンピック・パラリンピックへ向けて、同事業を東葛方面で開催するなどさらに充実していただきたいと思います。
私たちも2015年度、2016年度の予算要望で同事業の創設・拡充を訴えてまいりました。同事業がかなりの倍率で応募があるなど人気の講座であったことにうれしく思いました。
残念ながら抽選で漏れてしまった大勢の皆様には、ぜひ次のチャンスにも応募していただき、一人でも多くの方に通訳ボランティアとしての登録をお願いいたします。

東日本大震災から5年

本年の3月11日で東日本大震災から5年が経過します。私たちも県議会において、かねてより5年の機会をとらえ「風化」させない催しを千葉県に要望してきました。今なお18万2000人の方々が避難生活を強いられています。5年を機に復興への取り組みを再点検し一層の努力をしなければなりません。
さて、本日の日本農業新聞に『15年産の福島米全袋検査 基準超えなし』という囲み記事がありました。
1000万前後の袋があると推測されますので、その全てで放射性セシウムが基準値を下回ったことはうれしい限りです。
12年産米から71袋、28袋、2袋と減じていましたのでそろそろとは思っていました。
お米ではありませんが、千葉県産の農産物にも諸外国から未だ輸出制限がかかっている品目があります。
わが国全体としても風評被害を一日も早く払しょくしたいものです。
『「風評」の一掃、「風化」をストップ』に全力で取り組んでまいります。

北朝鮮の水爆実験

1月4日、北朝鮮が水爆の地下核実験をしたと公表しました。
すぐに自民党千葉県連の政務調査会長と連絡を取り、北朝鮮への抗議の決議について協議をしました。
北朝鮮が初めて地下核実験を行ったのは2006年10月9日のことです。
その3年後、2009年4月5日には弾道ミサイルを発射し、それが日本上空を通過しています。
その翌月5月25日に2回目の地下核実験。2012年12月12日に長距離弾道ミサイルを発射、その2か月後の2013年2月12日には3回目の地下核実験です。
結局のところ、北朝鮮は国際世論も何も関係なく、核兵器とその運搬手段であるミサイルの開発をどんどん進めていることが分かります。
日本人拉致問題の調査結果も示されないうちにいきなり4回目の核実験です。
その意味で、昨年の平和安全法制整備により、様々な事態に対する法の隙間を埋めることができたのは幸いでした。
自国民の生活破たんを放置したまま、ひたすら軍備増強に走る為政者に心底憤りを覚えます。

暖冬です。

海ほたる年が明けて暖かな毎日が続きます。
気象庁の定義では、暖冬とは『12月から2月までの3カ月平均気温が「高い」冬のこと』とだそうです。
暖冬は、基本的に西高東低の冬型の気圧配置の強さによって決まります。
ところが、エルニーニョという高校時代に習うことのなかった現象もあり、これが日本の暖冬に大きく影響していることも報告されています。
さて、暖冬になると過ごしやすくいいことづくめとの見方もありますが、そうでもありません。
千葉県に関わるものだけでも、たとえば東京湾で養殖されている海苔の品質低下があります。そのため県では予算を組んで高水温でも美味しい海苔の品種改良を続けています。また、山地での積雪の減少により利根川水系の雪解け水が減り、渇水が大きな問題となります。
農作物の生育が早まることも、春先の霜害もあり良いことばかりではありません。
本当に難しいものです。暖冬のもたらす影響にも注視してまいりたいと思います。
(写真は木更津市の海ほたるです)