千葉県下の医師不足はどういう状況だろうか?
千葉県の医師数は9322人であり全国第9位である。
しかし、これは総数での比較であって、これを人口10万人に対する医師数でみると153.5人。これは全国で45位、千葉県より少ないのは茨城146.7人、埼玉135.5人のみとなる。
これをさらに千葉県内の第二次医療圏でみてみよう。すると、多い順に安房294.9人、千葉230.3人、香取海匝169.3人、市原157.1人、東葛北部138.5人、印旛134.2人、東葛南部131.0人、君津112.0人、山武夷隅長生97.0人となる。
つまり、全国平均の206.3人を上回っているのは安房、千葉の二つの医療圏のみで印旛以下は47位の埼玉をも下回る。
埼玉県は千葉県同様首都圏にあり、県民人口の多さからどうしても10万人単位では医師数が少なくなってしまう。
ところが千葉県内の第二次医療圏の中には人口の多さから医師数が少ないという状況にないところも散見される。
もっと言えば、安房は亀田総合病院があり、香取海匝は旭中央病院が(たまたま)あるという事情で上位なのであって、やはり県内どこも医師数の絶対数が不足しているのである。
このほどようやく千葉大医学部の定員増が視野に入ってきた。
予算の伴うことなので結論が出たわけではない。しかし、少なくとも5人の定員増というこの程度は実現せねばと思う。
当然、大学に対する交付金や助成金も必要だろう。
そしてさらにその先には、いよいよ「医療費の水準の是非」という根本的な議論がでてくるのであろうか。
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