今日の毎日新聞は『(千葉)県警 検挙率 全国最低』と報じています。そして、その主要因は『自動車盗など増加』だとしています。
検挙率を上げることは非常に重要なことです。それは、県警自身が真剣に考えていることです。
その上で、私は『検挙率とは何か』と言う本質的な部分にも目を向けるべきと思っています。
そもそも検挙率が非常に低い自動車盗の増加は、ストレートに検挙率の低下に跳ね返ってきます。
その一方で、再犯率の高い『窃盗』で犯人が検挙され、取り調べで余罪が明らかにされれば、余罪が多ければ多いほど、たとえ一人の逮捕であっても検挙率が上がることになります。
また、検挙率の分母は犯罪の認知件数なので、認知件数が多ければ検挙率は低下し、認知件数が少なければ検挙率が上がります。
つまり、検挙率を上げること自体を目的にしてしまうと認知件数を減らすようなインセンティブが働きかねません。
基本的に、警察の検挙率は殺人が90%、窃盗が60~70%、自動車盗は10%程度となっています。
やはり検挙率と言う一括りの見方ではなく、犯罪ごとにきめ細かく見ていく視点が大事なのだと思います。
(写真は、松戸東警察の移動交番車です)
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