月別アーカイブ: 3月 2016

災害派遣精神医療チームが実現!

blog_import_4db025bb07f6f3月17日に、千葉県の平成28年度予算が成立しました。
この中で最もうれしかったのが、災害派遣精神医療チーム(DPAT)の体制整備事業です。
昨年6月議会(6月17日)において次のような質問をしました。
『災害発生時の医療支援体制についてお伺いいたします。(略)
自然災害や犯罪事件、航空機や列車事故など集団災害が発生した場合、被災地域の精神保健医療ニーズの把握、専門性の高い精神科医療の提供、精神保健活動の支援のために派遣されるもう1つのチームがあります。それが災害派遣精神医療チーム、DPATであります。(略)
現在も火山の噴火等で避難生活を余儀なくされている被災者が多数おり、今後ますますDPATへの期待は高まると思われます(略)
 DPATの導入について、県はどのように取り組むつもりなのかお伺いいたします。』
28年度の新規事業として、478万円と金額は少ないものの心のケアを行う体制が前進しました。
また一つ、県民の皆様の声を形にできました。

単位制高校、授業料免除決まりました!

200812登壇平成28年2月議会において単位制高校の授業料2単位分の免除が決まりました!
平成26年12月議会の代表質問で次のような質問をしたのです。
『千葉県の定時制高校17校は全て単位制であり、1年間で19単位、つまり4年間で76単位を履修の標準単位としています。ところが、就学支援金制度では、定時制の単位制では、対象となる家庭への支給は上限が74単位とされています。つまり74単位を超える本県の標準履修の2単位分の授業料は自己負担となってしまいます。
学年制の場合であれば、全日制であれ、定時制であれ、履修単位にかかわらず、自己負担は全くありません。
県立高校の定時制の標準76単位までは、せめて自己負担なしで履修できるように、2単位分については県独自に支援をすべき』
私たちの主張に応えて、県教委が判断をしていただけたのだと思います。
全高校生に公平な制度になりました。県民の皆様のお声をまた一つ形にすることができました。ありがとうございました。

自治体の黒字とは?

20160321日経 (640x360)20160321千葉日報 (360x640)今朝の日経新聞は『「赤字」自治体ゼロ』と報じました。
これは誤報ではありませんが、誤解を与える見出しであることは確かです。
今朝の千葉日報が『累積赤字圧縮も依然568億円』と県外郭団体の赤字決算を報じていたのが対照的でした。
日経記事を正確に読むと以下の2つがポイントです。
1、『国からの財政支援である地方交付税などを含めても赤字決算の自治体の数は07年度の24から徐々に減って
2、『歳出を歳入でまかなえない「実質赤字」の(自治体)が2014年度決算で2年ぶりにゼロになった
ここで分かるのは、あくまで国からの地方交付税があって黒字ということです。
私の手元には13年度の数字しかありませんが、千葉県の地方交付税は1670億円で、歳入全体の10.2%を占めています。
歳入歳出の差引は269億円ですから、地方交付税がなければ約1401億円の赤字です。
なるほど、地方交付税があるから黒字か、と言うとそうではありません。
なぜなら、千葉県は1848億円の臨時財政対策債という債券を発行して借金をしているからです。
臨時財政対策債とは、本来、国が地方交付税として県に渡さねばならない財源なのですが、千葉県が国の代わりに借金しているのです。
つまり、国からの地方交付税1670億円-歳入歳出差引額269億円為=1401億円の黒字ではなく、その実態はさらに1848億円を差し引いた約447億円の赤字なのです。
このカラクリを知らないと、財政を誤ってしまいます。ですから、たとえ(誤報ではない)新聞記事といえども要注意なのです。