月別アーカイブ: 8月 2007

もう一つのダンプ街道

今朝の毎日新聞に「道路はダンプ街道 公害に地元住民悲鳴」という記事が出ていた。
羽田空港の4本目の滑走路工事が始まり、大量の山砂が君津地方の山から採取、搬出されているという内容である。
すでに国土交通省に対し「採取場から港までの山砂の運搬には高速道を活用するよう」 要望書を提出し、同省もそう指導するという回答を得てはいたが、業者は実際にはその指導に従っていないと指摘されていた。再度、強力な働きかけをしたい。
ある日の午後、久しぶりに富津を訪れたときに何か強烈な違和感を感じた。
訪ねた先の裏山が無くなっていたのである。
話によると、茨城の業者が地元に何の説明もなく、いきなり囲いを作り山を削りだしたとのこと。
山砂採取が、こんな身近なところで起こっている事に驚きもしたが、それよりも説明義務がないことに唖然とさせられたのである。
これでは地元は踏んだりけったりである。
私ども公明党は、先輩たちの時代から山砂採取現場の調査を続けているが、地元への配慮を一層強化せねばならないと思うのである。

地方選に比例区?

今朝の朝日新聞の「ウォッチ」という囲み記事に「2人区の民意はいかに」という松村愛氏の署名記事があった。
今回の参議院選挙において12の2人区があったが、その多くが「無風」であり、自民・民主が1議席ずつ分け合う「指定席」だったというのである。
実は、この2人区の問題点は国政選挙に限らない。
千葉県議会の選挙制度見直しの議論においても、選挙区をすべて2人区にしてしまえという乱暴な意見があるのである。
その狙いは、言うまでもなく議席の指定席化である。
そこには、県民の意思をどう議会に反映させるかという発想はなく、ただ党利党略しかない。この点は厳しく糾弾されなければならない。
地方選挙は、国と異なり政権を争うものではない。
知事がいて、同時に議会がある。議会の中から知事が生まれるのではない。
しかし、今後の地方政治は議会が主導権を握る方向へ動いていくことは間違いない。
そうであれば、単なる地域代表としての議員という選出方法だけではなく、県民全体の意思の反映としての議会という捉え方もますます重要になるだろう。
必然的に、2人区の問題をどうするかは大きな検討課題となろう。
真に県民の意思を反映させるとすれば、それは比例代表と組み合わせるしかないのかもしれない。
地方選挙においても、いずれこの方向で議論が噴出する可能性は否定できないとみるべきであろう。