日別アーカイブ: 2010年12月1日

危ない橋を渡っている(第451回)

藤井聡著「公共事業が日本を救う」文春新書を読んでいたら怖い話が次々と出てくる。
たとえば
1982年に刊行された「荒廃するアメリカ」に、道路予算を削られたアメリカのひどい道路事情が報告されている。
特に橋梁の老朽化が問題で、事実1973年のウェストサイドハイウェイの部分崩落、1981年のブルックリン橋のケーブル破断、1983年のマイアナス橋の崩落が起こっている。
たとえば
わが国にも、緊急対応しなければならない橋が全国で4000、一つの都道府県について平均85橋もあるというのだ。
実は、12月定例県議会において、自民党議員が千葉県内に危ない橋はどのくらいあるのか?という質問をした。
県の答弁によると「損傷が顕在化している橋」が458あるのだという。
この458橋のうち、特に損傷が著しい橋が68あるのだという。
そこで、本会議終了後にその危ない橋のリストを提出してもらったのである。
松戸市内で損傷の著しい橋は2つあった。
平賀橋。
これは、北小金駅の北側の橋で常磐線の跨線橋である。
もう一つは新浜跨線橋。
これは、根本にある県道松戸・柏線の常磐線の跨線橋である。
いずれも私がいつも利用している橋である。
恐ろしいことに、知らないこととは言え、まさに危ない橋を渡っていたのである。
ちなみに、松戸市内にある『損傷が顕在化している』緊急対応しなければならない橋は、大橋にある国分川橋、小山の葛飾橋、古ヶ崎の松戸高架橋、上葛飾橋、高塚新田の高塚高架橋、主水新田の主水大橋、横須賀の新横須賀橋の7つある。
何のことはない。要するに危ない橋に囲まれているのである。
※追記 公明党の主張により、千葉県においては今後3年間で補強することになっています。