このところの千葉県議会では、毎回の代表質問や一般質問にコメの消費拡大が訴えられる。
「米粉パンなど米粉を活用せよ!」「飼料用米への転換を!」などの提案をまじえながら議員は訴える。
県当局が「コメの消費拡大に全力で取組みたい」と答弁する。
県民の代表も県民のために働く行政も同じ認識で頑張っている。
にもかかわらずコメの消費が伸びない。
ミクロであるわが家を見ても、小学生のわが子は本当にご飯を食べない。
ご飯を食べさせようとしてもなかなか言うことをきかない。
ご飯は嫌いだとパンばかり食べている。
私はご飯が大好きだが、パスタのおいしさも捨てがたいので、実は人のことを言えた義理ではない。
これだけみんなで取組んでコメの消費は落ち込むばかりとなると残された方法はひとつしかない。
需要と供給の一致したところに価格が決まると言う経済学の基本中の基本原則に従えば。
問題は、ではそうしたときにどういう問題が起こるかである。
第一段階として、誰しもが想定するように兼業で米作りをする人が先ず最初にいなくなるだろう。
このとき米の供給量がどれだけ減るのだろうか?
そして供給量が減ったことによってどうのように価格の上昇するのか?
どのくらい供給量が減るとどのくらい価格が上るか?
さらにどのくらい上れば専業の人が米作りを続けられるか?
そのときの米の供給量は国全体でどのくらい見込めるのか?
こうした疑問点が解明されずに食料自給率を議論してもあまり意味がないように思う。
われわれが生きていくうえで農業は最重要産業だ。にもかかわらず農業情報はあまりに乏しいのである。
このままでは米が主食でなくなるときが必ず来るに違いない。
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