月別アーカイブ: 6月 2015

注目!骨太の方針

朝刊各紙は、経済財政運営の指針「骨太方針」の素案を提示したと報じています。
私が、県議選を初当選させていただいた翌年、平成16年が「地方財政ショック」の年です。以後、県議1期目は地方交付税削減に振り回された感がありました。
私が松戸市議会に初当選させていただいたのが平成2年です。当時は、地方分権の流れが明確になり、「地方主権」という言葉さえ使われ始めていました。
私も、毎回の議会質問で地方分権や地方自治に関する質問を必ず入れるように努めていました。
それが「地財ショック」で、一気に目を覚まされたのです。
以後、「骨太方針」が出るたびに、地方財政に関わる箇所を熟読吟味し、なおかつ眉に唾をつける習慣がつきました。
例えば、子ども医療費において、地方が国の決めた以上のサービスを実施した場合、国は国庫負担金の削減というペナルティを課してきます。
若手知事たちが、ペナルティの撤廃を求めていますが、私も大賛成です。これが「骨太方針」との間でどういう位置づけになるか注目しています。

KPIという難問

20150620金井講演6月17日の千葉県議会代表質問で、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部の地方版総合戦略に言及しました。
国は「『地方人口ビジョン』と『地方版総合戦略』を策定し、その基本目標としてKPI(重要業績評価指標)を定めよ」というのです。
東京大学の金井利之教授は「KPIを達成できなければペナルティがあると認識すべし」とおっしゃいます。(6月20日・自治体学会での講演 写真)
そこで、国の考えているKPIを見ると、「農林水産業で就業者数〇〇人創出」「自県大学進学者〇〇人」などの指標が例示されています。
自治体Aが魅力ある施策によって自治体Bから人材を誘引すれば、自治体Bは負け組となります。つまり、自治体間で勝ち組、負け組が出ることは間違いありません。
負け組にペナルティを課しても勝ち組になるわけではありませんので、そう簡単にペナルティを課せるとは思いませんが、県内自治体が勝てるように、微力を尽くして参ります。

46年間の絵葉書

201506北京昭和ロマン館の根本圭助館長の出版記念会に参加させていただいたことをFBに書きました。
その時、「年賀状に見る小さな美術館」という書籍を購入し、つい先ほど読了しました。
根本先生がいただいた年賀状を紹介した本で、画家、作家、音楽家、落語家など先生の交遊録そのものとなっています。
小さな美術館と称するだけあって、見事な絵柄の年賀状が紹介されています。
実は、私にもひそかなコレクションがあります。
それは海外からの絵葉書を40年前から収集しているのです。
第一号が小学生の時に頂いた鳥居一雄さんのモスクワからの絵葉書。一番新しいのは同級生の鈴木氏からの北京からの絵葉書。一つ一つが貴重な思い出です。
どうか皆さんも海外へ行きましたら、絵葉書をお送りください。
(写真は一番新しい中国の故宮の絵葉書です)

6月17日に登壇します

改選後、初めての議会が6月10日に開会しました。
私も6月17日午前10時から代表質問に立ちます。千葉テレビでも放映されますので是非ご覧ください。
県議会は、一般質問の機会が1年に1度しかありません。そこで、一つでも多くのテーマを取り上げたくなります。
私も25のテーマで原稿を書き始め、なおかつ同僚議員から12のテーマを手伝ってもらいました。これを最終的は持ち時間の関係で11テーマほどに絞り込むことになります。
先輩議員からは「代表質問の準備は最低でも1カ月かけるべし」と言われてまいりましたが、やらなければならないことがあまりにも多く、10日間ほどで仕上げるのがせいぜいです。
それでも、私たちのモットー「調査無くして発言なし」を貫くべく、山武市など3市を回りました。さらに近日中に香取市へ向う予定です。
県民生活の向上につながるよう、しっかり訴えてまいりますのでよろしくお願いいたします。

キナバル山のこと

6月5日、マレーシアのボルネオ島でM6の地震があり、今朝の千葉日報は『マレーシア人の山岳ガイドの男性(30)とシンガポール人の少女(12)の計2人の死亡を確認している』と報じています。

二十歳そこそこの頃、キナバル山に登ったことがあります。登山許可を得るには、山岳ガイドを雇わねばなりません。ガイドと言っても雇用対策が目的で山に詳しいわけではありません。そして、大勢でも少人数でも1パーティーにガイド1人を雇うルールですので、登山許可を提出するパークヘッドクオーターの前では、1人で来た登山者の奪い合いになります。

ラブアン島から来たザイノーディン・ユスッフと知り合ったのもその時でした。彼は私たちのパーティーではなく、ドイツ・スイス連合隊に加わりました。結局、私はM新聞のTさんと二人で、ガイドのイスマイル君を雇って登ったのでした。

すっかり忘れていた記憶が暗い記事によって呼び戻され、美しい岩稜と悲劇のギャップに戸惑っています。今回の報道では、ガイドと少女が犠牲になったと報じられています。これ以上犠牲者が増えないことを切に祈るものです。