日別アーカイブ: 2011年12月14日

千葉県と石油商業組合との協定

今朝の千葉日報、読売、東京の各新聞は『災害時に優先供給』との見出しで、千葉県と千葉県石油商業組合の協定締結を報じました。
実は、これは6月22日の定例会代表質問のなかで私が訴えたことなのです。
『今回の大震災では、県内石油精製所の火災や物流の滞りなどでガソリン不足、燃料不足が大きな問題となりました。その際、県は業界団体に燃料放出などを要請いたしましたが、そもそも石油販売団体等と災害協定を結ぶ中で優先的な提供を受けるような協定の締結をすべきと思うがどうか』
これに対して、石渡副知事は『早期の協定締結に向けて努力をしてまいります』と答弁しています。
千葉県は、4つの石油精製事業所を擁しています。コスモ石油、極東石油工業、出光興産、富士石油です。
これら4事業所の精製能力は、日産82.7万バーレルです。我が国全体が480万バーレルですから千葉県は6分の1以上の精製能力があるのです。
にもかかわらず、その千葉県で緊急自動車の運行にも苦労していたというのはやはり問題です。
今回は、石油商業組合との協定でしたが、これで終わりにするのではなく、今度は石油精製企業との災害協定締結へもう一段の努力を要請していこうとと思っています。

子ども手当は子どものための手当ではなかった?

今朝の新聞によると、民主党は『子ども手当』を『子どものための手当』に名称変更したいと提案するのだと言います。
これは『子ども手当』の内容について、自民党、公明党が反対しているので提案したいのだそうです。
中身について反対しているのを、名称でごまかすというのは、いかにも民主党らしい発想です。
民主党議員は、高学歴が多く官僚出身者もかなりいます。
高学歴ですから頭がよく、官僚出身者が多いのですから政策についても現実的に考える、とみて間違いありません。
したがって、あの民主党マニフェストを出した時に、ほとんど100%の民主党議員が実現不可能と思っていたと思われます。
国民年金・厚生年金・共済年金の『年金一元化』にしても、子ども一人につき月額2万6000円支給するという『子ども手当』にしても、できっこないと思っていたと思います。
できっこないから、「どこかでうまい言い訳を考えねばならないな」と思っていたのだと私は思います。
その証拠に年金一元化法案は、何年待っても未だに出してきていませんし、子ども手当についてもとうとう恒久的な法案を出しませんでした。
おそらく多分、予算の組み替えで財源はいくらでも出せるとマニフェストに掲げていたことも、本音では「無理だろうな」と思っていたのだと思います。
今回、『子ども手当』を『子どものための手当』と言い換えるというのも実に狡猾な言いつくろいです。
頭の良さをそんなくだらないことに使わないで、まともな政策を打ち出すことに使ってほしいと思うのです。