日別アーカイブ: 2011年12月15日

天下りはどうなったのか?

経済産業省を退職された古賀茂明さんが「時の人」になっています。
本をたくさんお出しになり、テレビでもよくお見かけするようになりました。
古賀さんの話題というとやはり『天下り問題』ということになろうかと思います。
民主党政権は、マニフェストに「天下り根絶」を掲げました。
私は、たとえば規制すべき官庁の職員が、規制対象の業界に再就職するなどもってのほかだと思いますし、それは何年たったら再就職を認めますというものではないと思っています。
規制する側が規制される側に雇われるというのは、仮にそういう体制にあるのなら、それは間違いなく体制のほうがおかしいのだと思います。
さて、では実際に天下りがどれだけ減ったのか、なかなか厳密につかめるものではありません。
そこで国会の会議録を見てみると、2月23日の衆議院予算委員会において、2009年9月の政権交代から翌年10月1日までの期間に4240人が天下りしているということが判明しています。
これらは天下りではないのかという指摘に対して、民主党政権側は「省庁の『あっせん』がなかったので天下りではない」という、まるで駄々っ子のよう理屈を平然と述べています。
恥も外聞もあったものではありません。むしろ省庁の『あっせん』がなかったのに、ポストを得ているということは、自動的に天下る仕組みが出来上がっていることを意味します。
それこそを根絶すべきなのであり、民主党マニフェストを見た国民の側はそれを『根絶』だと思っているのです。
こうした民主党のやり方を見ていると、やはり民主党では公務員改革はできないのだなと思わざるを得ません。