今朝の朝刊各紙のトップ記事は八ツ場ダム建設再開でしたが、各紙の関連記事の取り上げ方を見てみます。
読売『ダム地元「無駄な2年」』
朝日『八ツ場 疑心暗鬼』
毎日『「2年間なんだったのか」』
日経『前原氏反発「閣議決定させぬ」』
千葉日報『不信感拡大を懸念』
3月11日のあの大災害を経験した今、水害は起こらないという反対派の主張よりも、自然界にあっては『なんだって起こる』ということに多くの方が気づいたのではないでしょうか。
さて、深い意味はないのかもしれませんが日経新聞の見出しは、これで前原氏の最後の砦のような主張が覆ってしまった、というように受け取れます。
国交大臣時代の羽田・成田内際問題での発言も結局うやむやになり、外務大臣時代には外国人からの献金問題で辞任。
政調会長になってからはTPP交渉途中離脱発言が批判され、今また八ツ場ダム建設再開です。
印象としては『切れ者』とか『やり手』というイメージではなく、その正反対になってしまったような気がします。
もっと言うと、前原さんに限らず、鳩山さんにしても菅さんにしても小沢さんにしても仙谷さんにしても、民主党をリードしてきた人たちはみな結局ダメな人たちだったという印象なのです。
古賀茂明著「官僚の責任」(PHP新書)に出てくる仙谷さんの発言があります。
『民主党には政治主導などできない。能力がないから、そんなことをしたらメチャクチャになる。勝手にさせたら憲法違反だったなんてこともやりかねない連中なんだ・・・』
ここで思い出すのは、小沢さんが党首時代に自民党総裁の福田さんとの会談後に行った記者会見での発言です。
すなわち『民主党に政権担当能力はない』
正直なところ、私には今朝の朝刊各紙の見出しは八ツ場ダムではなく民主党政権を語っているように思えてならないのです。
『無駄な2年間』『疑心暗鬼』『2年間なんだったのか』『不信感拡大』
八ツ場ダム建設再開は、ダム云々ではなく、実はもっともっと大きな問題を赤裸々にしてしまったのかもしれません。
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