日別アーカイブ: 2011年7月20日

市長、それは卑怯ですよ。

今朝の千葉日報の記事を見て「市長はあまりにも卑怯な人だな」とつくづく思いました。
それは『どうなる松戸市立病院 揺れる建て替え問題』というシリーズ記事の連載2回目です。
こう書かれています。
『市議会の市立病院建設検討特別委員会で、市は新病院整備構想を8案提示した。内訳は移転案が6案、現地案が2案。(略)その上で、「最後に市としての見解を述べさせていただきますと、構想6と構想7が望ましいと考えております」と口頭で意見表明した。』
私が卑怯だと言いたいのは、ここに書かれている最後の『口頭で意見表明した』というところです。
市長は、市議会議員の時は『移転建て替え』を目指す紙敷の土地買収に賛成をしました。ところが、市長選に出馬するときには、今度は『現地建て替え』を公約としました。
本当はあってはならないことですが、本郷谷氏は判断を間違えたということで主張を変えたのでしょう。誤らない人間はいないのですから、これはまあ「良し」とします。
そして、市長当選後に専門家や公募市民をまじえて現地建て替えの是非を再検討させました。
その答申が『現地建て替えは無理、移転建替えしかない』という結論でした。
その検討結果を尊重して出す案なのですから、本来すべて移転建て替え案でなければおかしいはずです。
ところが、現地建て替えの2案を加えたうえに、わざわざ口頭で「望ましいと考えております」と言うのです。
真剣に望ましいと考えているなら、口頭ではなく、ちゃんと文書にすればいいのです。そもそも、その2案だけにして、望ましくない6案を載せる必要はないではありませんか。
その上で、なぜ現地建て替え2案が望ましいのか、移転建替え6案がなぜ望ましくないのか、ちゃんと市民に説明すべきです。
それができないから口頭での発言なのでしょうが、それは市長として無責任だと思うのです。
しかも、「市長としての見解」ではなく、「市としての見解」と表現するに至っては、あまり使いたくない言葉ですがやはり「卑怯」と言わざるを得ないのです。