日別アーカイブ: 2011年7月5日

『縮み』が消えていた東北地方

7月4日、地震予知連の島崎邦彦会長より非常に興味深いお話を伺いました。
『東北地方が縮んでいなかった』というのです。
ご存じのように、日本列島は海のプレートが陸のプレートの下に潜り込むことによって東側から常にプレッシャーを受けています。
したがって、東北地方を含め日本列島は西側へ少しずつ縮んでいます。
これは近来のGPSでの観測で明瞭に判ることです。
島崎先生に見せていただいたのは、1997年1月1日から1998年1月1日までの東北地方の図。これは明確に縮んでいました。
ところが、2010年1月1日から2011年1月1日の東北地方は縮んでいないのです。他の地域は縮んでいるのに、この地域だけがぽっかりと縮みを示す矢印がないのです。
これは何を意味するのでしょうか。
素人の目からは、東北地方だけが『縮み』という弾性を失ってしまっていて、まさにポッキリと折れる寸前だったように見えました。
東側からプレッシャーを受けていながら、それでも地震により東側へ50メートルも海底がずれたのはこういうことだったのかと思いました。
そのほかにも中央防災会議の裏の話をいろいろ伺いましたが、はたして書いていいものやら・・・