柏市第二清掃工場(南部クリーンセンター)から7万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたことはショックでした。そして同時に「やはり来たか」という思いもありました。
放射性物質が木の葉や草に集積した場合、それらを剪定したり刈ったりして廃棄物としてステーションに出せば、当然いずれかの清掃工場に運ばれます。
それが日常的に繰り返されれば、清掃工場の焼却灰から放射性物質は当然検出されるでしょうし、焼却炉そのものが放射性物質で汚染されることもあり得ることです。
こうしたことは法令で規制できる話ではありませんし、早晩起こることです。
今回の検出は6月24日に採取した溶融飛灰固化物です。
おそらく6月の上旬にはかなりの濃度に達していたと思われます。
そして、同様のことが近隣の清掃工場で起こっていないかと言うと、流山市のクリーンセンターでも2万8000ベクレルのセシウムが検出されています。(採取7月5日)
この濃度差はもしかしたら単に炉の大きさということになのかもしれません。
いずれにせよ福島原発からの放射性物質の流出が止まっていない以上、こうしたセシウム検出炉はどんどん拡散していくことになります。
まずは、飛灰のしっかりした管理と監視に万全を期さねばなりません。
そのうえで、処理方法を国が明確に示し、処理費用を国が負担することが求められます。
それまでの間、ともかくも東葛6市でお互いの清掃工場の使用をやりくりをしながら、お互いの一時保管場所が満杯にならないようにしなければなりません。
今、第1番に求められるのは国の対策を講ずるスピードです。
その最もふさわしくない人が内閣総理大臣だということにやり場のない絶望感を覚えるのです。