日別アーカイブ: 2012年7月3日

根幹揺らぐ小選挙区制度

先ほどから国会要覧を眺めながら、小沢グループの離党によって、また新しい国会便覧、国会要覧を買わなければならないのかと思っています。総理が目まぐるしく変わるのでしょっちゅう買わされている気がします。しかし、それは小さな小さな話です。

千葉県の民主党国会議員は、小選挙区当選者が1区・2区・3区・4区・5区・6区・7区・8区・9区・10区・13区、そして比例区当選者が4名の合計15名でした。
ところが、わずか2年10か月しかたっていないのに、今は小選挙区8名、比例区ゼロです。
つまり、野田総理のお膝元・千葉県において、すでに約半数が民主党を離党してしまったのです。まさに、政権担当能力に疑問符がつきつけられた形です。
私がとりわけ問題だと思うのは、比例区の4人が4人とも離党したという事実です。
言うまでもなく比例区とは、その人に投票したのではなく『民主党』という政党に投票したのです。
私は、離党するなら議員を辞してから離党しなさいと申し上げたい。
今回離党した小沢グループ38人のうち実に13人、3分の1が比例区当選者です。
今回の小沢グループの離党は、小選挙区比例代表制度という選挙制度の根幹を揺るがしたのです。
こちらの問題の大きさは見逃すわけにはいきません。

松戸から見たスカイツリー

どうでもよい話題ですみません。
夜、ある方のお宅をお訪ねした帰りにライトアップされたスカイツリーに気が付きました。
思わず車からカメラを持ち出してきて撮影しました。
スカイツリーの上方部分に雲がかかっていて、「さすが634メートルの高さだな」と思っていましたら、パソコンに取り込んでみたら何のことはない高圧電線だったのはご愛嬌です。
しかし、標準よりやや望遠といった程度のカメラでしたが意外に近くに見えます。
直線距離で12kmほどでしょう。すると「帰宅困難」の定義である20キロ以内ですので十分歩ける距離です。
帰宅困難者対策を議論するなら、やはり一度は都心から20kmを歩いてみなければならないでしょう。
これを機に、まずスカイツリーまで歩いてみるというのも価値がありそうです。

小沢グループの分裂・離党に思う

一枚岩を誇っていた小沢グループがとうとう分裂しました。
52人の離党届を提出した後に、「私は残る」として2人の議員に離党を撤回され50人になってしまったというのは象徴的な出来事でした。
結局のところ、選挙基盤の弱い議員や名簿上位が望むべくもない比例区の議員は、離党に参加したのではなく民主党を出るしかなかったのだと思います。
衆議院では38人ですので、予算を伴わない議案が出せる数にとどまり、参議院では問責決議が出せる数となりました。
もっとも小沢グループは新興政党とは見なされないでしょうから、不信任案や問責決議によって、仮にも解散となればほとんどグループの態をなさない結果になるかもしれません。
興味深かったのは、毎日新聞の社会面に『発言ぶれていない』と言う見出しで、小沢氏の支持者の声を載せていた記事です。
私の見方は、およそ小沢氏ほど発言をころころ変える政治家も珍しく、『発言がぶれぶれ』というものです。
細川内閣での消費税7%発言はじめ、その時の状況やその時の政局によって発言をいとも簡単に変えてきたのが小沢氏だと思うのです。
その意味で、今回の消費税増税反対発言もかならずや近いうちにお変えになると思います。
今後の小沢氏の発言には私もさらに注目していこうと思っています。