江戸料理研究家の福田浩さんのお話を伺っていて、「なるほどそうだったのか」「そうかもしれない」と思ったことがありました。
一つは関東大震災の話です。
福田さんによれば、関東大震災によって東京の料理が変わったといいます。
わたしはそれまでハードの部分を中心に考えていて、これまでほとんど取り上げられていなかった横浜港の大被害が、その後の日本経済にどのような影響を与えたかなどを本ブログで書いてきました。しかし、同震災は人的被害も甚大でした。当然、東京の料理人の方々も多数亡くなったことと思われます。
それによって、震災後の東京の料理は、関西などから来た大勢の料理人によって、関西風の味や色彩がかなり加わったというのです。私などには絶対に考えつかない見方です。
もう一つは、東京湾の魚介類、特に泥の中の魚たちがほとんどいなくなったというのです。そしてその理由について、橋を造りすぎたのではないかというのです。
考えてみれば、東京湾にそそぎこむ河川堤防もコンクリートが多く使われています。さらに、広範囲の埋め立て地、湾岸を走る道路、アクアライン、羽田空港など東京湾にコンクリートの影響があるのが当たり前です。
それが東京湾の魚介類や、特に千葉の貝類などに少なからず影響を与えているとおっしゃるのです。
木更津周辺などにどのような変化を与えているのか、これは相当注視していかなければならない重要事項だと思いました。
これから推進していく、命を守るための『防災減災ニューディール』であっても、環境への負荷を極力減らしていく、最大限に環境に配慮した事業にしていくことが非常に重要だと思います。
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