日別アーカイブ: 2013年4月6日

小児がん対策が前進

今日の公明新聞に『医療の谷間に置かれてきた 小児がん対策が前進』という記事がありました。
がんを大別すると「癌腫」と「肉腫」があります。粘膜にできるか筋肉・骨・血液にできるかという違いがあり、小児がんのほとんどが「肉腫」です。
小児がんは、、症例が少なく専門医が育ちにくいことがかねてより指摘されてきました。そこで、高い医療技術が提供できる拠点病院を指定し、そこに患者を集約しようというわけです。
公明新聞は、全国で15病院が指定されたと報じています。首都圏では東京都にある「国立成育医療研究センター」と「都立小児総合医療センター」、神奈川では「県立こども医療センター」、埼玉では「県立小児医療センター」の4病院です。残念ながら千葉県内の病院は指定されませんでした。
私は、昨年11月28日の議会で小児がん対策を取り上げています。
『小児がんの年間患者数は、2000人から2500人であることから、地域によっては治療経験の少ない医療機関で治療せざるを得ず、必ずしも適切な治療が受けられていないことが指摘されている。(略)県として、小児がんに対してどう取り組んでいくのか。また、県内に「学会の認定施設」の要件を満たす病院はあるのか。』
これに対し坂本副知事は、千葉県での年間死亡者数は数十人であるとし、新たながん対策推進計画に盛り込んで取り組んでいくとの答弁でした。
そして、『「学会の認定施設」の要件を満たす病院は、県内では現時点で、千葉大学医学部付属病院のみ』だとしました。
このたびの厚生労働省の指定に千葉県内の病院はもれましたが、県内にそのレベルの病院がないということではありません。
あくまでも高い医療レベルを維持するために指定病院を絞ったのだということですので、ご理解いただきたいと思います。