日別アーカイブ: 2013年4月13日

経済理論にも賞味期限

週刊ダイヤモンドの『スティグリッツ教授の真説・グローバル経済』は、興味深い連載の一つです。
4月20日号にこんなことが書かれています。
『EUは加盟国の予算を中央一元管理するだけでなく、財政連邦主義をもっと拡大する必要がある。(略)現在のわずかなEU予算でやっていくのではなく、EUレベルの支出をぐんと増やすことが明らかに必要だ。◆銀行監督制度の統合も必要だ。だが、それは共通の監督機関だけなく、共通の破たん処理制度を持つ真の統合でなくてはならない。ユーロ圏共同債、もしくはそれと同等の債権を発行することも必要だろう。』
実に注目すべき発言です。なぜなら、これは現代日本が目指している地方分権に正反対の発言だからです。地方分権を徹底すれば、スティグリッツ教授の意見と正反対になります。
どちらが正しいかはなかなか言えません。おそらく多分どちらも正しくてどちらも間違っているのでしょう。
1980年代には、日本の国内マーケットは人口1億人規模なのでうまく回っている。韓国などのような小さなマーケットではだめだということが常識とされていました。
つまり、人口1億人規模であれば国内でほぼ一通りの産業をもち育てていけるというわけです。日本経済がうまくいっているときは、これは『正しい理論』でした。
ところが、経済成長しているのが北欧や韓国、台湾などの国内マーケットが小さな国ばかりになると新たな理論が生まれます。
国内マーケットが小さいから世界で勝負せざるを得ず、生き残りをかけて必死で頑張る。日本のように国内マーケットが中途半端ではだめだというわけです。
どちらもご都合主義的な理論です。したがって、スティグリッツ教授が正しいかどうかは簡単には言えません。
あえて言えば、ヨーロッパ経済がうまくいかないうちは教授の理論が正しく、うまくいくようになれば教授は新たな理論を打ち立てるのでしょう。でも大切なのは現実の経済なのですが。

田園地帯の鍔迫り合い

千葉県内には『ヤード団地』と呼ばれる地帯があります。
もちろんヤード自体は、松戸市内はじめどこにでもありますが、『地帯』となると話は別です。
ヤードとは、フェンスで覆って内部が見えないようにしている土地の一角です。
工事現場などでよく見かけるように、埃などの対策、危険な区域なので人が出入りしないようにする、防音などのためにフェンスで覆うことはよくみられます。
しかしその一方で、見えないことから内部で何が行われているかわからないという欠点があります。
稀に有害物質を扱っていたり、盗難車を解体していたりする可能性がありますので、警察は取り締まらねばなりません。
地上からは内部の確認ができませんので、警察ヘリコプターで上空から見張る必要があります。
しかし、『団地』と呼ばれるほど数多くのヤード群があれば、一口に見張ると言っても容易なことではありません。
犯罪と捜査のいたちごっこのような激しい戦いを、ごく普通の田園地帯にもひしひしと感じるのです。