日別アーカイブ: 2011年11月17日

議案が『ほぼ』出揃いました

本日、12月議会の議案がほぼ出揃いました。
『ほぼ』というのは、まだ出ていませんが、最終日までに教育委員人選が議案として出てくる予定ですので、それを除いて『執行部からの』議案が提出されたということです。
その中に、国民宿舎「サンライズ九十九里」の売却案件も入っています。
「サンライズ九十九里」は、全国の国民宿舎の中でも有数の人気の高い宿舎で、天皇陛下もご宿泊なされたことで有名です。
全国の個性的なホテルを紹介している『パパズ ホテル ジャパン』(講談社)という本では次のように紹介されています。
『九十九里浜の海水浴場が庭を挟んだすぐ眼の前、というビーチリゾート型宿泊施設。(略)設計は宮本忠長で、コンクリートの壁柱によるピロティで客室棟を宙に浮かせたつくりにより、95ある客室と最上階の展望大浴場から、太平洋の水平線に昇る真っ赤な朝陽を望むことができる。』と書かれています。(正確には展望大浴場は最上階ではなく4階です)
さて、千葉県は競輪場を引き渡し、モノレールを引き渡し、薬草園を引き渡し、博物館を引き渡し・・・と、少しずつ身軽になってきました。
私は、県議という立場から千葉県のスリム化を進めていきたいと常に思っています。
もちろん、千葉県だけではなく市町村のスリム化も考えねばなりませんので、今回のように民間へ売却することに賛成です。そして、サンライズ九十九里のように利益の見込める案件であればやはり民間に任せた方が果実は大きいように思います。
これからの私たちが目指す政策の方向は、「次の世代に残す借金をできるだけ減らすこと」でしょう。
これを第一番に考えなければならない時代なのだと思います。
(※サンライズ九十九里の写真がないで、何年か前にその近くで行った落花生の収穫です。大網白里町の友人の畑です)

あるのかないのか鴨川の断層

今、私の手元に地震調査委員会の活断層による地震の長期評価一覧があります。
わが国周辺で発生する地震については大きく分けて二種類、すなわち活断層によるものと海溝型のものとあります。
同委員会は、3月11日の東北地方太平洋沖地震以後、5か所の活断層で地震発生確率が高まった可能性があるとしています。
その5か所とは、発生確率の高い順から『糸魚川-静岡構造線断層帯』、『立川断層帯』、『双葉断層』『三浦半島断層群』『阿寺断層帯』です。
千葉県に最も影響があると予想される『三浦半島断層群』においては、武山断層でM6.6程度の地震が起こる可能性は6~11%、衣笠・北武断層帯でM6.7程度の地震が起こる可能性は0~3%だそうです。
これらの確率をどう評価したらよいかはわかりませんが、たとえば1995年の兵庫県南部地震については30年以内の地震が起こる確率は0.02~8%ということが公表されていました。
8%の確率であっても発生するということは常に頭の中においておかねばなりません。
さて、私が気になっているのは、主要活断層帯のリストのなかにある110の活断層の29番目、『鴨川低地断層帯』です。
本当に鴨川に活断層があるのか?非常に気になります。
今、私が手にしている資料にはこう書かれています。
「鴨川低地断層帯、長期評価で予想した地震規模M7.2程度、地震発生確率30年以内・50年以内・100年以内すべて不明、平均活動間隔・最新活動時期ともに不明」
要するに何もわからないのですね。そして
「鴨川低地断層帯に関しては、活断層であるかどうかの確実な証拠に乏しく、活断層としての存在そのものについて疑問視した調査結果も報告されている。よって、今後、本断層帯の活動時期や活動性に関する確実な資料を得る必要がある。」
はたして安心してよいのやら安心してはいけないのやら本当に宙ぶらりんな心持なのです。