あるのかないのか鴨川の断層

今、私の手元に地震調査委員会の活断層による地震の長期評価一覧があります。
わが国周辺で発生する地震については大きく分けて二種類、すなわち活断層によるものと海溝型のものとあります。
同委員会は、3月11日の東北地方太平洋沖地震以後、5か所の活断層で地震発生確率が高まった可能性があるとしています。
その5か所とは、発生確率の高い順から『糸魚川-静岡構造線断層帯』、『立川断層帯』、『双葉断層』『三浦半島断層群』『阿寺断層帯』です。
千葉県に最も影響があると予想される『三浦半島断層群』においては、武山断層でM6.6程度の地震が起こる可能性は6~11%、衣笠・北武断層帯でM6.7程度の地震が起こる可能性は0~3%だそうです。
これらの確率をどう評価したらよいかはわかりませんが、たとえば1995年の兵庫県南部地震については30年以内の地震が起こる確率は0.02~8%ということが公表されていました。
8%の確率であっても発生するということは常に頭の中においておかねばなりません。
さて、私が気になっているのは、主要活断層帯のリストのなかにある110の活断層の29番目、『鴨川低地断層帯』です。
本当に鴨川に活断層があるのか?非常に気になります。
今、私が手にしている資料にはこう書かれています。
「鴨川低地断層帯、長期評価で予想した地震規模M7.2程度、地震発生確率30年以内・50年以内・100年以内すべて不明、平均活動間隔・最新活動時期ともに不明」
要するに何もわからないのですね。そして
「鴨川低地断層帯に関しては、活断層であるかどうかの確実な証拠に乏しく、活断層としての存在そのものについて疑問視した調査結果も報告されている。よって、今後、本断層帯の活動時期や活動性に関する確実な資料を得る必要がある。」
はたして安心してよいのやら安心してはいけないのやら本当に宙ぶらりんな心持なのです。


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