日別アーカイブ: 2012年6月23日

小沢氏と政党助成金

小沢一郎氏が、自ら民主党議員から離党届をまとめたという報道が朝刊各紙に取り上げられています。
こういう動きをみると、小沢氏は今度も政党助成金を握るのだろうかというところを注視してしまいます。
小沢氏の一連のよくわからない不動産取得に政党助成金がかかわっているという話がこれまで出てきていたからです。

1997年に解党した新進党の場合は、新たに結党された「自由党」など6党に対して政党助成金が所属議員数に応じて配分されました。
ところが、2000年に自由党から分派した保守党は政党助成金を受け取ることができませんでした。
当時、自由党党首だった小沢一郎氏が分党を許さなかったからです。
「政党A」が存続したまま、所属議員が離党して新党Bを結成するという分派の場合は、新党Bはその年の未交付分の政党助成金を受け取ることができないのです。つまり、民主党から小沢氏の一派が分派した場合はこの受け取れないケースに当たります。
常に助成金を手にしてきた小沢氏にしてみれば、何ともやるせないことでしょう。むしろ、「分派したのは野田総理側であって自分たちではない」という思いかも知れません。政党助成金を受け取れないのは「あっち」だということになります。
いずれにせよ、政党としての綱領もなく、政党としての政策(マニフェスト)も総崩れとなった民主党に残されたものと言えば、政党助成金という経済的な部分が大きな比重を占めることと思います。
他人事ながら、今度はどうなるのだろうかと、どうしても小沢氏と政党助成金に目がいってしまうのです。