日別アーカイブ: 2012年6月19日

朝日新聞のスクープ

朝日新聞の夕刊の『ハイリスクの「仕組み債」』『千葉県外郭4団体 計32億円の評価損』と言う見出しが目に飛び込んできました。
だいたい『仕組み債』が話題にのぼったのは何年前のことでしょうか?
当時、千葉県では仕組み債で運用はないことを確認して、それはそうだろうなと思った記憶があります。
つまり、この外郭4団体はそのときに「仕組み債を持っていました」とは言わなかったことになります。
もし、千葉県がそれを把握していて、議会に報告していないとしたらそれこそ信頼関係が崩れます。
現実問題としては、満期まで持ち続ければ元本は保証されるといいますが、問題はそういうことではありません。
運用損がどうなるということもさることながら、仕組み債が問題になった時に口をつぐんでいた体質こそ問題だと思うのです。
いずれにしても、県民の財産を守るということについて、これを機に保有資産まで含めて県議会でチェックができる体制にしてもらいたいものです。
都合の悪いことは沈黙する、自分がその部署にいる間だけばれなければいいという体質のある限り、その組織は県民本位のはずがありません。自分本位なのですから。

放射能汚染焼却灰の一時保管場所について

6月18日、森田知事は臨時記者会見を行い、手賀沼流域終末処理場に放射性物質を含むごみ焼却灰の一時保管場所を設置する発言を行いました。
これは松戸市、柏市、流山市、我孫子市、印西地区環境整備事業組合から緊急要望があったことであり、昨年8月からの懸案事項でありましたが、私の率直な気持ちとして素直に喜べるものではありません。
もう少し我孫子市や印西市の理解を得る努力を続けても良かったのではないかと思うのです。
この問題は、世界のどこでも共通する「自分のバックヤードはダメ」という典型的な問題です。
したがって、松戸市、柏市などもぎりぎりまで自分の市域への保管場所確保の現状を市民に伝える努力をするべきではなかったでしょうか。
もとより、私は仮に我が家の敷地内にこの焼却灰が保管されても結構だと思っています。
我が家には子どもがいますが、我が家では受け入れられないものを他人様に受け入れてもらう要請などできるはずがありません。
いずれにせよ、知事は重い決断をしました。
今度は私たちの番です。私たちが「自分のバックヤードはだめ」と言うハードルを乗り越えなければなりません。
この知事の決断は、次に私たちに返ってくるのです。そして、それはまさに地方分権に伴う権利を主張するにふさわしい市民なのかが問われているのだと私は思います。