日別アーカイブ: 2012年1月12日

関さんの森のこと

私は森が大好きです。小学生のころは毎日のように東漸寺の山を走り回ったり木登りをしていました。
さて、関さんの森の一角の道路工事が進んでいます。
日本は民主主義の国、自由主義の国ですからいろいろな意見があります。「森の木は一本でも伐ってはダメ」という人も「道路をつなげるためには伐採もやむを得ない」という人もいます。およそ人間社会のことにたった一つが正解ということはないのが普通です。そこで対立する利害を調整するために政治があります。
二ツ木幸谷土地区画整理の中で関さんの森を都市計画道路が通ることになっていましたが、政治はどう解決したのでしょうか。
都市計画道路のままでは道路の位置や幅員に融通が利きませんので、一部を松戸市道にすることによって、コースを変えてできるだけ木を伐らずに済むようにしました。
道路の線形は多少悪くなりますが、森をある程度守りながら道路を通すことができます。
一方、デメリットもあります。土地区画整理事業の中の街路から、松戸市が整備する市道に変えたために市民の税金が使われることになります。
しかし、この道路は国道6号線から新松戸方面、三郷方面へ向かう、松戸市を南北に貫く幹線道路です。決して一部の市民が使うだけの道路ではありませんので、市民全員が負担することにも十分理屈が通ります。
現在は遺跡の発掘調査などをしていますが、いよいよ開通まであと半年ほどとなりました。
これまではただ通過のための自動車やトラックが幸谷、小金清志町、小金上総町などの生活道路や通学路に入り込んで来て危険な思いをしていましたが、ようやくそれらが解消されることになります。
開通へ向けて大変な努力をされてきた関係者の皆さんに心から感謝したいと思います。

桜島の噴火回数

千葉に住んでいるとどうしても火山についての関心が薄れます。県内に火山はありませんし、活断層もありません。
しかしながら、県内に原子力発電所がなかったことから、あまり関心をもってこなかったことが今となっては悔やまれてなりません。
やはり、火山災害のような生活に多大な影響を与える災害については常に注意を払わねばならないと思っています。
さて、桜島です。噴火回数がこのところ異常に多いのです。昨年12月の一か月で125回の爆発です。
今年になっても減少する気配がなく、1日に16回、2日に4回、3日に16回、4日に8回、5日に29回、6日に4回、7日に19回、8日に11回、9日に21回、10日に12回、そして今日は26回の爆発です。
気象庁が噴火警報、噴火警戒レベルの発表を始めたのは平成19年12月1日からでした。
噴火警戒レベルを導入した火山は全国に30ほどありますが、レベルは平常の「1」から避難の「5」まであります。
現在のところ、私たちの生活に影響を及ぼしそうな関東の火山、たとえば那須岳、草津白根山、浅間山、箱根山、富士山などすべて「1」の平常です。
「2」の火口周辺規制となっているのは、三宅島や鹿児島県沖の薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島の4つです。
その上の「3」入山規制が敷かれているのが新燃岳と桜島なのです。
幸い「4」避難準備や「5」に該当する火山はありません。
地震があると火山活動が活発化する事例はかねてより指摘されていますし、浅間山のようにほとんど前兆なしにいきなり噴火する山もありますの注意は必要です。(写真は浅間山です)
火山についてのハザードマップはほぼ出来上がっています。しかし、津波の際もそうであったように、そこに『想定外』という落とし穴がないのか、私はやはり火山についても見直しをすべきなのではないかと思うのです。