日別アーカイブ: 2011年6月11日

防災ガラパゴス論

6月11日の朝日新聞夕刊に厳しい記事がでていました。
『津波で水没 米国式裏目』という見出しです。
記事では「東京電力福島第一原発が40年前、竜巻やハリケーンに備えて非常用発電機を地下に置く「米国式設計」をそのまま採用したため、事故の被害が大きくなったことが関係者の証言でわかった。」というのです。
この記事が事実かどうかはわかりませんが、40年前であればさもありなんと言う気もします。
すると、交通混雑で間に合わなかったという説明だった電源車も、もしかしたら電圧や周波数も米国方式で使えなかったというのが真実だったのかも知れません。
思い当たることがもう一つあります。
京葉工業地帯を有する千葉県では石油コンビナートなどが火災を起こした時の対処の訓練を行います。
その際、泡放射の車を出すのですが、それが本当に役にたつのかという疑問です。
東日本大震災で、震源から相当離れているにもかかわらず、東京湾岸はひどい液状化被害を受けました。
道路は波打っていますし、震源によっては津波の恐れもあります。
そんな状況下で泡放射の車を出すことが可能なのか?と思うのです。
この泡放射砲の車も所詮欧米の発想です。
地震大国、津波大国というわが国の特性を真正面からとらえて、欧米の技術を超えるわが国自身の防災技術を磨かねばなりません。
防災技術は、それこそガラパゴスこそべストと思うのです。