日別アーカイブ: 2011年6月10日

酷すぎる現実(東北にて)

東北から帰ってきました。
ただただ何もないのです。
人がいて、家があり、町があった場所に何もない荒野が広がっているのです。
海に沿ったすべての集落では例外なく津波が襲ってきました。
ここだけは助かっているというところがないのです。
最後に仙台市若林区の住宅地に伺いました。
新しい住宅地で立派な家々が建ち並んでいたことでしょう。
仮にここに今、津波が来たとしたら自分はどうするだろうと考えました。
どこまでも平地です。
まず間違いなく津波にのまれていたことでしょう。
この状況で助かるはずがありません。
仙台東部道路まで2キロ以上あります。
8メートルの波が来たとしたら2階にいても助かりません。
今ならばどういう構造物があればよいかはわかります。
今ならば。