日別アーカイブ: 2010年10月1日

レッドカードは出したくない(第411回)

公明党の山口代表は、7月の参議院選挙に際して菅総理にレッドカードを突き付けた。
サッカーにおけるレッドカード。
本来そのようなものは誰も出したくないし、見たくない。
フェアな試合をするというのが本来の姿なのは当たり前の話だ。
しかし、その出したくないレッドカードであっても、ここで出さねばフェアな試合にならないと判断した時には、審判は毅然とした態度でレッドカードを出す。
それが審判に課せられた義務だからである。
山口代表の心中が察せられる所以である。
鳩山総理は、政権末期には支持率が20%を切ると言う厳しい状況に陥ってしまったが、内閣誕生の時は310議席という途方もない大勝利をした。
つまり鳩山総理は『国民の信を問い、国民の信を得た』総理だった。
その国民の信を得た総理が、「4年間は消費税を上げない」と宣言したのである。
ところが、先の参議院選挙において、鳩山さんの後を受けた国民の信を得ていない菅総理は『消費税10%』を言いだした。
これは誰がどう考えてもおかしい。
これを許してしまえば、そもそも国民の信とは何かという民主主義の根幹を揺るがす問題となる。
まさにレッドカードを突き付けなければならない事態に立ち至ったのである。
民主党幹部の言動を聞いていると、多数だから何でもできる何をやってもよいという独りよがりが透けて見える。
それが怖い。
どうか二度とレッドカードを出さなくともすむよう公平かつ公正な政権運営をお願いしたい。