徳島県が全国で初めて活断層上での建築規制を条例化したと伝えられています。
これを徹底すると、地域によっては活断層だらけなところもあり、住むところが無くなってしまうといった突っ込みが湧き上がってきます。
徳島県の条例は中央構造線活断層が対象のようですから条例化できたと思います。細かなものを含めてはそれこそ住むところが無くなります。
この条例は、あくまで活断層を意識するということでは意味のあるものだと思いますが、その反面勘違いも起こりうると思います。
たとえば、1995年の阪神淡路大震災では、断層の位置と最も揺れの大きかった場所は一致していません。
六甲山に跳ね返った揺れが地震本来の揺れの波長と重なり合って実際の揺れになりますので、活断層上が最も揺れるとは限らないのです。
すると、活断層から離れたところであっても最も揺れるところの建築規制をすべきというのが正論となります。
ところが、揺れというのは地盤構造ですとか揺れの波長によってどこが揺れるのかなど分かりませんので場所の特定ができないのです。
そういうところまでわかって議論しているのだとは思いますが、活断層から離れているから安心だという見方になってしまうとこの条例は悪影響を及ぼすということになってしまいます。
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