千葉県の総合計画の中に、「常磐線」の記述がありません。千葉県の鉄道路線図の中には「常磐線」と記載されていますが、それは単なる地図上の説明にすぎませんので、「総合計画に無い」と言った方がいいでしょう。
そこで、12月議会の代表質問では常磐線の東京駅乗り入れ問題を取り上げました。
単純に比較することはできませんが、お隣の茨城県は県を南北に貫く常磐線が公共交通の軸になっていることもあり、県下すべての地方公共団体と、経済、福祉、学術団体ならびに「関東運輸局」、「茨城運輸支局」、「河川・国道事務所」など、87団体による「茨城県公共交通活性化会議」を設置し、毎年度、常磐線に関わる活動を活発に展開しております。
常磐線沿線に住む者の一人として、公共交通問題を考えるたびに、隣県との彼我の差を痛感しております。
常磐線の東京駅乗り入れ問題の本質は、いつごろ乗り入れが実現するのかということではありません。
工事の進捗状況よりも、もっと大事なことは、常磐線の東京駅乗り入れについては、常磐線・宇都宮線・高崎線の3路線が、1本の線路を利用することになるため、すべての列車が東京駅に乗り入れることは、困難だという一点にあります。
つまり、一本でも多い常磐線の東京駅乗り入れを実現するためには、まさに、ここ数年が「天王山」であり、「正念場」なのです。
宇都宮線、高崎線が、新幹線や湘南新宿ラインによって、東京・横浜方面への乗り入れが実現しているなかで、常磐線の乗り入れ問題は本当に立ち遅れています。
今こそ、茨城県はじめ足立区や荒川区と力を合わせて、常磐線の一本でも多い東京駅乗り入れを実現させなければなりません。
「住んで良い町」というのは結局のところ「利便性の高い町」ということになります。首都圏に住むということは「自然豊か」はある程度あきらめねばなりませんので。
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