日別アーカイブ: 2012年12月1日

福祉避難所は足りている?!

11月29日の「千葉日報」と「毎日新聞」の福祉避難所に関する記事はちょっとびっくりしました。
千葉日報は『県内の「福祉避難所」震災後2倍340か所に』という見出しです。
一方、毎日新聞は『「全然足りない」県内自治体整備進まず』という見出しです。
実は、どちらも正しい報道なのです。
前日の11月28日の千葉県議会の会派代表質問で、私は県内の福祉避難所の整備状況と課題について質しました。
千葉日報はそれを報じてくれたのですが、知事の答弁は千葉日報の報じたとおりです。
「震災後、福祉避難所の指定数は2倍になり、しかも今後も福祉避難所の指定を行う予定の市町も多数ある」という趣旨の答弁でした。
ところが、その一方で避難所を指定している自治体は、20市町村なのです。
県内には、54市町村があるのですから半数以上の自治体に福祉避難所はないということになります。
したがって、『災害時の「福祉避難所」』『全然足りない』と毎日は報じました。
同じ内容の報道ですが、全く違って見える実例です。
報道のされかたはともかくとして、県内すべての市町村に福祉避難所は必要です。居住地と離れた土地鑑も全くないところ避難することになってしまいますから。
そこで、福祉避難場所の指定には乗り越えなければならない課題がいくつもあるので、県として市町村を支援してほしいというのが私の主張です。
阪神淡路大震災は、高齢化した社会が被災した場合にどういうことが起こるかを如実に示しました。
これからも福祉の観点で災害対策を考えていかねばと思っています。