その日の新聞に福島原発の記事がないと心配になります。
あれほどの災害が忘れ去られることに危機感を覚えます。
原発事故は、言わば終わりのない噴火災害に近いものがあります。
放射性物質の半減期が何万年というスケールなので、沈静化に向かう時間的スケールがけた違いに長いのです。つまり、時間に解決をゆだねられないのです。2万年から10万年たって沈静化するというのでは、沈静化しないことと同義なのです。
今なお福島第一原発の鎮静化に大勢の人たちが命懸けで取り組んでいるのであり、それがあって初めてわれわれの生活や人生が成り立っていることを忘れてはならないと思います。
「新聞やテレビに報じられないこと」イコール「放射性物質の拡散がなくなった」ではありません。
むしろ、これからの長い長い年月、我々や我々の後に続く青年世代や子どもたちに、これからも絶対に負けない気持ちと挫折しない強い決意で、メルトダウンした原子炉に立ち向かうことを明確に伝えていかなければなりません。
さらにそのことを、次の世代へ、次の次の世代へ、しっかりと伝えていかなければならい義務を負っているのです。
私は、広島、長崎への原爆の投下の日、8月15日の終戦記念日と同レベルに重要な日として、『福島の日』を定めるべきなのかも知れないと思っています。
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