日別アーカイブ: 2012年8月22日

新興政党の行く末

今朝の読売新聞千葉版の一番最後に、ある県議の離党届受理という記事が本当にひっそりと掲載されていました。
その県議は、千葉県議会の「みんなの党」の代表者でしたが、離党して別の地域政党へ移るというのです。
彼の発言を過去の新聞で拾っていくと「行動をためらう人もいる中で、さきがけになる必要があった」(毎日新聞)ということだそうです。それにしても県議会の会派代表者が真っ先に離脱することに違和感は否めません。
「みんなの党」の一時期の勢いは大変なものでした。渡辺代表のお人柄そのものの勢いでした。それが、これほどの短期日のうちに光を失っているように見えます。そして、離党した県議の発言にあるように「行動ためらう人」が仮に多数存在するとなるとますます苦しい状態になるでしょう。
結局のところ、綱領という本当に根っ子のところ、目指すべき理念に基づいた政策が一致していない政党はダメだと思います。
選挙に勝つためにその党のブランドを使うという発想では、仲間割れや脱落が起こることは必至であり、そんな政党の衰退は時間の問題といえます。
これが民主党という政権党であっても例外でないことに私は慄然たる気持ちになります。
現在の選挙制度は、『人』ではなく『党』を選ぶ比例代表制です。にもかかわらず『党』を変わってしまう議員のなんと多いことかと思います。
新興政党の人たちはこのことを真剣に考えてほしいと思います。
そして、「毎年、総理が変わっているようではだめだ」という主張をする議員たちが見受けられますが、「総理」どころか「政党」を変えてしまうような人にそれを言う資格はないと思うのです。
これまで活動してきた政党に対する厳しい批判があります。正すべき欠点は正して行かなければなりません。しかし、私は同時に新興政党に対する甘い期待も排していかなければならないと思っています。

千葉県立病院の決算見込み

平成23年度の決算見込みがまとまり、担当者から「黒です。2年連続です」と伺いました。そこで早速、千葉県のホームページを開いてみましたが、「ファイルが壊れていて修復できない」というメッセージが表示されPDFファイルが開けません。
普通ならやきもきするところですが、23年度決算見込みのPDFファイルを開いてみたところで私の欲しいデータは、まずもって掲載されているはずもありませんのでそれほど残念には思いませんでした。
私は、平成14年まで市立病院を二つも持つ松戸市の議員でしたし、松戸市の監査委員も勤めさせていただきましたので、自分なりの病院事業に対する見方があります。もしかしたら、それは独善的な見方なのかもしれませんが、ともかくも20年間、自治体病院を見てきました。
ですから、誰がどう言おうと自分の目で、自分なりの見方で決算の数字を見てみないことには安心できません。
千葉県のホームページには、たとえば平成22年度決算の総括では『入院、外来患者が増加した。診療報酬改定により入院単価、外来単価が上がった。材料費の抑制に努めた』とあります。
平成23年度は『入院、外来患者が増加した。一般会計負担金交付金が増加した。その一方で医師・看護師を増員したので医業費用は増えた。佐原病院は千葉県病院局設置以来初めて黒字となった』と総括しています。
これではもちろん何の評価もできません。
県立病院は6病院ありますので、それぞれの損益の金額はグラフ化されていますが、もちろんこれを見たところで病院の評価はできません。
自治体病院は、自治体病院であるがゆえに単純に「赤字が悪く黒字は良い」とも言えない難しさがあります。
本日の段階では、病院局全体として非常に良い方向に進んでいて、各病院の皆さんが大変なご苦労されているということだけは十分理解できました。一所懸命に頑張っていらっしゃる医療スタッフの皆さんには本当に頭が下がります。
その一方で、病院事業にはちょっとしたことで躓くとあっという間に悪くなるという恐ろしさもあるのです。これは全国でも珍しい話ではありません。
これからも自分の目で決算の数字を見させていただいて、県立病院の経営の安定と医療サービスの向上ができるよう心していきたいと思います。