新興政党の行く末

今朝の読売新聞千葉版の一番最後に、ある県議の離党届受理という記事が本当にひっそりと掲載されていました。
その県議は、千葉県議会の「みんなの党」の代表者でしたが、離党して別の地域政党へ移るというのです。
彼の発言を過去の新聞で拾っていくと「行動をためらう人もいる中で、さきがけになる必要があった」(毎日新聞)ということだそうです。それにしても県議会の会派代表者が真っ先に離脱することに違和感は否めません。
「みんなの党」の一時期の勢いは大変なものでした。渡辺代表のお人柄そのものの勢いでした。それが、これほどの短期日のうちに光を失っているように見えます。そして、離党した県議の発言にあるように「行動ためらう人」が仮に多数存在するとなるとますます苦しい状態になるでしょう。
結局のところ、綱領という本当に根っ子のところ、目指すべき理念に基づいた政策が一致していない政党はダメだと思います。
選挙に勝つためにその党のブランドを使うという発想では、仲間割れや脱落が起こることは必至であり、そんな政党の衰退は時間の問題といえます。
これが民主党という政権党であっても例外でないことに私は慄然たる気持ちになります。
現在の選挙制度は、『人』ではなく『党』を選ぶ比例代表制です。にもかかわらず『党』を変わってしまう議員のなんと多いことかと思います。
新興政党の人たちはこのことを真剣に考えてほしいと思います。
そして、「毎年、総理が変わっているようではだめだ」という主張をする議員たちが見受けられますが、「総理」どころか「政党」を変えてしまうような人にそれを言う資格はないと思うのです。
これまで活動してきた政党に対する厳しい批判があります。正すべき欠点は正して行かなければなりません。しかし、私は同時に新興政党に対する甘い期待も排していかなければならないと思っています。


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