日別アーカイブ: 2012年8月12日

感染症記事にはアンテナを高く

昨日の新聞各紙で、1段記事でしたが、アメリカで『インフルに140人超感染』というものがありました。
通常の季節性インフルであれば切り抜きはしないのですが、これが豚由来のウイルスだというのでは放っておけません。
豚由来のインフルであれば、可能性の問題ですが、未知のウイルスでパンデミック(爆発的な感染)を起こさないとも限りませんので。
そもそもわが国は、江戸時代から(もっともっと以前からですね)衛生的な国で、ヨーロッパとは格段に違っていたはずです。
衛生的な国で、かつ島国ですから外から未知のウイルスが入ることが少ないという幸せな国でした。
時代が移り、船や航空機という交通手段が発達し、グローバル化が進むとそういう幸せな状態はなかなか保てなくなります。
インカ帝国の滅亡は、スペイン人の暴虐もさることながら、外からの未知のウイルスの侵入であるという説すらあります。
これは被害者的な立場からの論調ですが、当然のことながらもう一方で、加害者的な分析も必要です。
たとえば衛生的な国であるがゆえに、ワクチンの必要性を切実に考えていません。予防接種についての無関心も問題です。
グローバル化により、そんな日本人が米国などへ行くと「日本人は病気を持ち込む」という批判を受けることになります。
世の中は、やはり原因には結果があり、予防接種に対する無知や現在まで不活性化ポリオワクチンを使っていなかったことも淵源は日本が衛生的だったからという逆説的な理由もあるのだと思います。
そういうお国柄だからこそ、私は感染症に対して無関心ではいられません。エイズにせよエボラ出血熱にせよ、はたまた鳥インフルエンザや口蹄疫にせよ、どこそこの国で患者が出た患畜が出たなどと新聞記事が出ると思わず読みいってしまいます。
千葉県は外国に開かれた県です。アンテナを常に高くと思っています。

見えていて見えていない

『灯台下暗し』とは本当に言い得て妙の言葉です。
今朝の日本農業新聞にプリザーブドフラワーの製造技術の特許を取って世界に輸出している企業家の記事がありました。
秋田県由利本荘市の有限会社フラワートの嶋さんという方です。
記事には、嶋さんが紫色のダリアを披露している写真が掲載されています。
私は、そもそも『プリザーブドフラワー』という言葉すら知りませんでしたので、妻に「きれいだね。プリザーブドフラワーって」と言いますと、妻は「うちにも飾ってあるものね」と言うではありませんか!
「えっ、どこに?どこに?」とびっくり。
何のことはない、玄関にちゃんと飾ってあるのです。それも二つも。
何で気づかないものなのか、本当に不思議でなりませんが、でも全然見えていなかったのです。
正確には、見ているのですから思い浮かべますとちゃんと脳裏に映像が浮かびます。でも、それを『プリザーブドフラワー』とは認識していなかったわけです。
まあ、それにしても『美』というものは確かに価値であるとしみじみ思いました。
とりあえず、わが家のプリザーブドフラワーを写真に撮りました。