日別アーカイブ: 2012年8月14日

もっと注目されるべき

私たちは「国内問題に目が向きがち」ということを先日このブログに書きました。
しかし、もっと言うと8月6日に着陸に成功した火星探査機は、間違いなくもっともっと注目されてよいニュースだと思ました。
オリンピックという一大イベントに重なったことは、もったいないというか何とも残念でした。
私が小学生のころ、アポロの月面着陸があり、その後のミュンヘンオリンピックでは塚原光男が「ムーンサルト(月面宙返り)」という鉄棒の下り技を編み出し、見事にオリンピックとコラボさせていました。
2010年に帰還した「はやぶさ」の小惑星イトカワの探査も宇宙へ目を向ける大いなるきっかけになりましたが、やはり熱は冷めやすいことは否めません。日本全体として将来への「夢」とか「希望」についての心がややしぼんでいるのかもしれません。
天文学の世界では『視直径』という言葉があります。
これは実際の大きさではなく、私たちには実際にどのくらいの大きさに見えるかというもので、この数値が大きければ大きいほど大きく見えることになります。
私たち日本人は、自分の国の将来イメージを他の国の人たちと比べてマイナーにとらえすぎていないか?つまり『視直径』を小さく見すぎてやしないか?そんなことを感じています。
最近は、人工の光であまりに夜空が明るく、星を見るのが好きな私はいつも残念に思っています。
たまには夜空を見上げながら、火星で探査機「キュリオシティー」が頑張っているんだなと感じてみるのもよいのかもしれません。
しかし、「CURIOSITY」(珍奇なもの・骨董品)などと名付けるあたり、アメリカ人のネイミングセンスにはついていけませんが、同時に感心もしています。
日本の火星探査機は「のぞみ」でした。「のぞみ」と「骨董品」。日本人はまじめすぎるのか・・・