日別アーカイブ: 2012年5月19日

北千葉に高度処理施設を

千葉県水道局技術部浄水課『ホルムアルデヒド検出による断減水について』の第7報が入り、数十時間にわたる激闘は一応の終結をみました。関係各位の昨日からの奮闘に心から敬意を表します。本当にお疲れ様でした。
また、丸一日にわたり野田市、流山市、柏市、松戸市にはじまり八千代市、木更津市までもの議員諸氏から活動状況など様々な貴重な情報提供がありほぼ状況把握ができていました。ありがとうございました。
さて、水道局の第7報にはこう書かれていました。
『栗山浄水場については、午後6時40分から取水を開始しましたので、第6報でお知らせした区域を含め、千葉県水道局の給水区域での断水は、回避できる見込みです。』
ホルムアルデヒドの発生源については、群馬県を水源とする烏川らしいという程度で、まだ特定できていませんが、これほどの事件を引き起こすのですから相当大量に流れたのだと思います。
そうした発生源を割り出しての安全対策は当然として、今回、同じ江戸川に取水口がありながら、全く問題なく取水していた東京都の金町浄水場と千葉県の野菊の里浄水場の存在は特記すべきだと思います。
これら二つの浄水場に共通しているのは、水の『高度処理』を行っているということです、
これは、通常の浄水処理方法では十分に対応できない臭気物質、トリハロメタン前駆物質、色度、アンモニア性窒素、陰イオン界面活性剤等の処理をオゾンなどで処理するものです。
高度処理は、もともと『おいしい水』のために導入したのですが、ホルムアルデヒドのような化学物質対策にも力を発揮することがあらためて証明されました。
今回、断水したり、またその危機にさらされた松戸市はじめ野田市、柏市、流山市、我孫子市、習志野市、八千代市そして千葉県がつくっている北千葉広域水道企業団は、江戸川から取水する北千葉浄水場に一日も早く高度処理施設を導入すべきだと思います。
それが今回の教訓だと思うのです。

消費税論議

読売新聞に『ここが焦点 一体改革』という囲み記事の連載があります。
今日は『軽減税率』がテーマでした。(ちなみに17日は『景気条項』でした)
この軽減税率の記事に私たち日本人にとってはちょっと不思議なことが書かれていました。
『ドイツではハンバーガーを店で食べると付加価値税率は19%で、自宅などで食べる持ち帰り用は7%、フランスではチョコレートは19.6%だが、庶民向けとされる「板チョコ」は5.5%だ。』
後者のフランスの例は、わが国においてもビールの麦芽を少なくする発泡酒の事例を思い出せば理解できますが、ドイツの例は不思議です。
要するに、店で食べれば、それはあくまで『嗜好品』であって、家に持ち帰るとそれは『食品』になるということでしょう。
消費税に関しては、このような決めなければならない細目が山ほどあります。
マニフェスト違反の消費税導入は、国会でも今後揉めに揉めることでしょう。そう簡単に賛意が得られるとは思えません。
そして、仮に導入が決まったとしてもおそらく細目の決定には1年程度はかかるのではないかと思います。
制度、特に税制の変更は、私たちのライフスタイルから業界の消長という広範囲かつ重大な影響を及ぼします。
したがって、他の政策ならともかく、こと税制の改革については国民に信を問うということが条件になると私は思うのです。