日別アーカイブ: 2012年5月18日

セシウムの毒性は?

放射性セシウムの毒性がよくわかりません。
中部大学の武田邦彦教授が「青酸カリの約2000倍」というショッキングな発言をされました。
その一方で、Wikipediaによれば「大部分のセシウム化合物は(略)わずかな毒性がある」とされています。
カリウムが人体内にあるのは周知のとおりで、それが「わずかな毒性」というのと「青酸カリの2000倍」とではあまりにも違いすぎるところです。
塩化セシウムのマウスにおける半数致死量値は体重1キログラム当たり2.3グラムだそうで、この値というのは塩化ナトリウムや塩化カリウムにほぼ等しいといいますので、まさにわずかな毒性ということになります。
一方、武田教授によれば放射性セシウム137の半数致死量は成人で0.1ミリグラムだといいます。
もしこの両者が正しいとするならば、60キログラムを成人体重とすれば、塩化セシウムのほうは138グラムが半数致死量であり、それよりも放射性セシウムは138万倍毒性が強いということになります。
wikipediaには、放射性セシウムについてはこのような記述もあります。
「ブラジルのゴイアニア廃病院からセシウム137が盗難に遭った上、光るセシウム137の塊に魔力を感じた住民が体に塗ったり飲んだりしたことから250人が被ばくし、4人が死亡する大規模な被曝事件が発生している」
半数致死量がどうあれ、少なくとも人を死亡させるほどの被害を引き起こす物質であることは間違いないようです。そうであれば、私たちはセシウムについてもっともっと認識を高めねばなりません。

すべてがグローバル化とは?

これだけ社会のグローバル化が進んでくると、特に経済分野ではさまざまな社会の仕組みが先進国間で同質のものになるのは避けられないように思います。
これを突き詰めていくと、最終的には社会保障制度の同質化にまで行き着くのかもしれません。
消費税ひとつ見ても、例えば我が国では外税といって、商品価格とその消費税がそれぞれ表示されていますが、これは世界標準なのでしょうか?
我が国では益税や損税?が発生していますが、これもまた世界標準なのでしょうか?
インボイスが当たり前の時代に、わが国だけが避けるというのもいかがなものかという意見もあります。
また、法人税にしても世界が引き下げ競争をしている時には、逆に法人税を上げることは現実的に無理だろうと思います。
むしろ、いっそのこと社会制度の同質化が進んでしまったほうがよい部分も相当ありそうですが、いずれにせよ望むと望まざるとにかかわらず同質化の方向は避けられないと思います。
そして、仮に税制や社会保障制度が同質化してくるとなると、国の競争力を左右するのはますますリアルな自然条件や人口構成を含む人的資源ということになります。つまり『競争力』とは『人間力』の異名なりというわけです。
では人間力とは何か?
私は『勤勉』『温かみ』『情熱』も3つは欠かせないだろうと思っています。
日本社会が、こうした人間力を育む教育を推進できているかどうか、そういう社会足りえているかどうか、足元こそ見直すべき時なのかもしれません。