放射性セシウムの毒性がよくわかりません。
中部大学の武田邦彦教授が「青酸カリの約2000倍」というショッキングな発言をされました。
その一方で、Wikipediaによれば「大部分のセシウム化合物は(略)わずかな毒性がある」とされています。
カリウムが人体内にあるのは周知のとおりで、それが「わずかな毒性」というのと「青酸カリの2000倍」とではあまりにも違いすぎるところです。
塩化セシウムのマウスにおける半数致死量値は体重1キログラム当たり2.3グラムだそうで、この値というのは塩化ナトリウムや塩化カリウムにほぼ等しいといいますので、まさにわずかな毒性ということになります。
一方、武田教授によれば放射性セシウム137の半数致死量は成人で0.1ミリグラムだといいます。
もしこの両者が正しいとするならば、60キログラムを成人体重とすれば、塩化セシウムのほうは138グラムが半数致死量であり、それよりも放射性セシウムは138万倍毒性が強いということになります。
wikipediaには、放射性セシウムについてはこのような記述もあります。
「ブラジルのゴイアニア廃病院からセシウム137が盗難に遭った上、光るセシウム137の塊に魔力を感じた住民が体に塗ったり飲んだりしたことから250人が被ばくし、4人が死亡する大規模な被曝事件が発生している」
半数致死量がどうあれ、少なくとも人を死亡させるほどの被害を引き起こす物質であることは間違いないようです。そうであれば、私たちはセシウムについてもっともっと認識を高めねばなりません。
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