月別アーカイブ: 8月 2011

県政報告 平成23年夏号

新聞折込
ようやく県政報告・平成23年夏号が完成しました。
「新聞折込」という文字の部分をクリックすると一回どこか?へ飛んで、もう一度クリックすると見ることができます。是非一度ご覧ください。
本当はもっともっと情報を盛り込みたかったのですが、そうすると自己満足に流れてしまう気がしました。
新聞折込を想定して、記事を3本に絞って写真もそれぞれ入れてB4のスペースでという考えで作成してみました。
議会質問自体は千葉県議会のホームページで動画でご覧になっていただけますし、会議録もしばらくするとアップされます。
あわせてご覧になっていただいてご評価いただければ幸いです。

コスモ石油事故に思う

8月2日、コスモ石油千葉製油所の爆発火災事故の調査結果が公表されました。
地震が直接の原因ではありましたが、人為的なミスによる問題点も浮かび上がりました。
第一に、タンク検査のために水が満たされガスの2倍の過重かかっていたこと。
第二に、緊急時にガスを遮断する弁を開状態で固定していたこと。
特に、二番目の行為は法令違反であり、実は私が最も心配していたことです。
私は、6月22日の千葉県議会代表質問で、県当局にこう質問しました。

『仮に、津波火災が本県臨海部で起こるとすれば、石油コンビナートの損傷、被災船舶からの燃料漏出、高温反応炉の浸水による爆発、冷却すべき化学物資が停電によって常温発火、そして家庭からの出火といった原因が想定されます。(略)
本県でも津波ではありませんでしたが、市原市のコスモ石油千葉製油所の高圧ガスタンクから出火し、隣接のタンクに延焼して、断続的に爆発する事故がありました。
そこでお伺いいたします。(略)臨海部の工業地帯の石油化学事業者などへ有害物質流出対策の立案を指導すべきと思うがどうか?』

私の問題意識は、「自然災害を止めることは出来ないが、それに対処することが出来ない事態にしてはならない」というものでした。有害物質が流出してしまった場合がまさにそれに当たります。
ガス遮断弁が開状態に固定されていたということは有害物質が流出することに何らの問題意識を持っていないことになります。それは犯罪行為なのだと肝に銘じてもらいたいのです。

福島の人たちに申し訳ない思い

8月2日付の朝刊各紙には重大な記事がいくつもありました。
『毎時10シーベルトの高線量を確認』(千葉日報)
それも、実は計測器の限界を超えていて10シーベルト以上だというのですから緊急事態です。
核種が水素爆発のときに飛び散っていたのでしょうか。
『沖縄にも放射性物質』(東京新聞)
放射性セシウムが、地球を何周か回ってとうとう沖縄に降下したわけです。
こうした記事ををみると、迷惑をかけているすべての人に対して、とりわけ福島の人たちには申し訳ない思いでいっぱいです。
千葉県には原子力発電所がなかったこともあって、これまで原子力政策について本格的な議論をしてきませんでした。
2005年10月に原子力政策大綱が出された時が、議論のチャンスだったかもしれないと今にして思います。
その年の7月、福島県はいくつもの提案をしています。その主なものを記述します。
1、原子力政策に国民的議論の仕組みを組み込むべきである。
2、(使用済み燃料の)再処理及び直接処分の長所短所を明らかにして今後の在り方を決めるべきである。
3、再処コストは妥当なのか?再処理政策に固執することは将来を見誤ることにならないか。
4、高速増殖炉の実現性は疑問である。第三者による事業評価を行うべきである。
5、プルトニウムの定量的な処理見通しを示すべきである。
6、使用済みMOⅩ燃料の環境に対する影響が考慮されていない。
7、原発での死傷事故や不正事故を未然に防止できなかった。安全確保の仕組みを整備すべきである。
8、原子力安全・保安院を経済産業省から分離すべきである。
9、国の安全規制行政が有効であるという根拠を示していない。これまでの実態を客観的に評価、記述すべきである。
政策決定プロセス、核燃料サイクル、安全性、経済性、高速増殖炉の実現可能性、核不拡散、環境適合性、安全規制体制など各分野からの疑問・提言でした。
これに対して、国はどう応えたのでしょうか。
原子力政策大綱は、福島県の提言のほとんどすべてを無視したように思われます。
そして、それに対して福島県以外の都道府県は何らのアクションを国に起こさなかったように思うのです。
福島の人たちには本当に申し訳ない限りです。

放射能除染とは

放射能除染をどうしているのか、初めて理解しました。
児玉龍彦東京大学アイソトープ総合センター長の国会での発言によって。
要するに福島で除染した際に出る土などをドラム缶に詰めて東京へ運んでいたのです。正直なところ驚きました。
これは当然のことながら法律違反です。
さずがに県に同じことをやりなさいとは言えませんし、県も行うはずがありません。
こうした無許可の移動ができない、移動先がないということで、現在千葉県内に限らず各地の浄水場や清掃工場では放射線強い焼却灰、汚泥が溜まっていく一方です。
したがって、法律違反をした児玉氏らを責める前に、移動を可とするなど明確な方針を打ち出さない国を責めなければならないところでしょう。
さらに重要な児玉氏の発言があります。
園庭を除染する。側溝などに強い放射線の汚泥が溜まる。これを高圧洗浄する。その流れていく先に農地があれば今度はそちらが汚染する。
これこそが除染の本質的な問題です。放射性物質は流せば消えてしまうというものではありません。
やはり、防水ドラム缶につめて管理保管するという低レベルの放射性廃棄物と同じ扱いをすべきと思います。
ともかくも早急に方針を出してほしいのです。

柏市議選スタート

昨日、柏市議会議員選挙がスタートしました。
山口那津男代表を迎え、柏駅西口の街頭演説で公明党市議団全員がのこれまでの事績を訴えました。
それにしても全員当選というのは本当に大変なことです。
前回も最後の最後までもつれ、完勝したとはいえ最後まではらはらしました。ともかく支持者の皆様への感謝の気持ちを忘れることなく、8月7日目指して全力で走りぬきます。