日別アーカイブ: 2011年8月26日

自分のことはなかなか見えない

糸魚川駅前は北陸新幹線の工事が進められていました。
糸魚川の人たちは新幹線の開通を楽しみにしているのです。
しかし、新幹線がもたらすものは良いことばかりではありません。
秋田の事例では新幹線開通により購買力は仙台に吸い取られてしまいました。
こうしたストロー効果というのは間違いなくあるので、糸魚川の購買力も金沢に奪われる可能性があります。
新幹線は遠方の巨大都市をあたかも隣接の都市に変えてしまいます。
わが松戸市がつねに東京を相手に苦戦を強いられているのと同じ構図です。
松戸は購買力もさることながら、医師も看護師も教員といった人材も東京に吸い取られてしまう苦しさを味わっています。
さて、糸魚川の人たちが新幹線開通を待ち遠しく思っているのと同じように、千葉県民は外郭環状道路の開通を待ち望んでいます。
しかし、もちろんこれにもストロー効果がある道理です。
たとえば、キッコーマンの工場が幸手に去ってしまった(オヤジギャクですみません)のも外環のストロー効果だと私はみています。
しかし、千葉県議会ではこのことが話題になることすらありませんでした。
みんな他人のことはよく見えるのに、自分のことはなかなか見えないのです。
私たちは、つねに視点を変える努力が必要なのだと思います。