日別アーカイブ: 2011年8月10日

簡易な放射能除染法

武田邦彦氏によれば人体がうける放射線量は、空中放射線量の3倍と見るべきだと言います。
その理由は、体内に「飲み水」からも「食物」からも取り入れてしまうからだと言うのです。
仮に、空中放射線量が毎時0.1マイクロシーベルトであれば、0.1×24時間×365日=年間0.876ミリシーベルトとなります。
文科省が示した学校の校外活動での基準が年間20ミリシーベルトで限りなく1ミリシーベルトに近づけるというものでした。これを十分に下回ります。
ところが、武田氏の言うように3倍見なければならないとなると、0.876×3=2.63ミリシーベルトで1ミリシーベルトは超えてしまいます。
このほど食品安全委員会が発表した生涯の累積線量の限度は『100ミリシーベルト』という答申案でした。
年間0.876ミリシーベルトであれば人生80年としても生涯70ミリシーベルトなのですが、これも「3倍」と言うことになると210ミリシーベルトになってしまいます。
私たちの細胞には修復能力がありますし、そもそも食品委員会自身が「(100ミリシーベルトは)かなり厳しい値」としておりますので、あまり厳密に見なくてもよいのかもしれません。
さて、今朝の読売新聞に日本放射線安全管理学会の放射性物質の除染実験について報じられていました。
それによれば『野菜は水に浸した後念入りに洗う』『汚染された土は砂と石を混ぜ重みをつけた土をかぶせる』『衣類は洗濯』『水はポット型浄水器』とのことです。
内部被ばくを考えると一番気になるのは飲み水です。
松戸市のように表流水を使っている地域では浄水場で放射線を検出することが出来ます。
問題は個人で井戸水を使っているところです。
松戸周辺では問題はないのでしょうが、福島原発に近い所ではやはり調べる必要がありそうです。
そして、この実験結果ではポット型浄水器でも「放射性ヨウ素は70~98%、放射性セシウムは78~93%除去できた」ということですので参考にしたいと思います。