月別アーカイブ: 1月 2013

冬の楽しみ

冬の楽しみの一つに「星座を探す」というのがありました。
「ありました」と過去形で言わなければならないのが現代日本の首都圏の住宅地です。
まずオリオン座を捜し、冬の大三角形を捜し、おうし座のいわゆる『スバル』を探すという楽しみです。ふたご座も見つけやすい星座です。今の時期なら木星がはっきり見えるはずです。
残念ながら最近は本当に星が見えなくなりました。オリオン座の左肩に当たる1等星『ベテルギュース』は、近い将来爆発しますので今のうちに見ておかないと。(と言っても何万年後?)

1月の花と言えば何を思い浮かべるでしょうか?
寒牡丹、蝋梅、福寿草。『福寿草家族のごとくかたまれり』という福田蓼汀の句が思い浮かびます。でも、むしろ1月は千両、万両、南天などの赤い実のほうが目につくかもしれません。

14日に大雪が降りました。雪かきのせいで朝起きると体のあちこちが痛い毎日です。
私の楽しみの一つは雪道を歩くことです。きゅっきゅっと音を立てて歩く雪道は大好きですが、なかなかそういう場には出合いません。
凍結して歩くことに危険を感じたり、ぐずぐずになって思わぬラッセルに苦しまされたりする方が多いのが普通です。それでも、雪国の人には申し訳ない限りですが、晴れ渡った空のもとで雪山を登ることになぜか幸せを感じるのです。

大雪が降ったとき、実は真っ先に思ったのは放射線量の問題です。
この雪がどれだけの放射性物質を運んだのか、屋根の雪が解けながら、どれだけの放射線量をもたらすのかということでした。
先日、公明党県議団の会議の際、この件についても協議しました。それこそ近いうちに調査に入りたいと思います。
最後は、冬の楽しみでも何でもなくなってしまいました。

増田明美さんの言葉

今日の日経新聞『交遊抄』に、スポーツジャーナリストの増田明美さんが、俳人の黛まどかさんとの交友についてお書きになっていました。
黛まどかさんが増田さんを詠んだ句『ゴールして白詰草に倒れ込む』、増田明美さんが黛さんを詠んだ句『菜の花の群れから離れ一人咲く』どちらもうまい句ですね。
さて、私がこのブログを書こうと思ったのは、交遊抄『17文字の戦友』のなかの増田さんの次の文章が私の心に残ったからです。
『30代のころはお互いが喜ぶことしか言わなかったけれど、40代になったころから胸にグサッと刺さることも言い合えるようになった。』
ここまでの友人がはたして何人いるかです。うらやましいと思った人も多かったのでは。私も増田さんと黛さんのような人間関係の知人をさらに一人でも多くもちたいと思います。
実は、国と国との関係も然り。お隣の中国や韓国や米国やロシアそして可能ならば北朝鮮などともお互いにグサッと来るようなことも言えるような関係が理想なのでしょう。
人と人が40代までは言えないとなると、国と国とははたして何年なのでしょうか。気が遠くなるような時間が必要かもしれません。
それでも、そういう方向を目指していこうという国民的レベルの認識が持てればと思います。

成人式によせて

私は、私自身の成人式には参加できませんでした。
その日は松戸にいなかったので、友人たちと久闊を叙することもなく大変残念でした。
今日の成人の日は思わぬ大雪となり、そのために参加できない人がいなければよいなと思います。
さて、恒例の成人の日の街頭演説はこの雪のために中止になりました。
私が今日マイクを持ってお話したかったのは、やはり友情についてです。
昨年のベストセラーで山本周五郎賞受賞作の『楽園のカンヴァス』(原田マハ)はアンリ・ルソーをモデルにした作品でした。
小説の中で、ルソーが本当に貧乏をし、カンバスや絵の具を入手するためにどれほどの苦労をしたかが描かれています。
当時の若き画家たちはみな貧乏でした。その一人、ミレーは今でこそ晩鐘や落穂拾いという名画で有名ですが、当時は絵が全然売れませんでした。
そんなミレーを見かねて、同じように貧乏なルソーが「君の絵を200フランで買いたいと言っている人がいる」といって買い上げるのです。そんな人はいるはずもありません。ルオー自身が買ったのです。
当時の人たちが笑い転げたというルオーの作品を評価したのがピカソです。
こうした人間関係のどこかが崩れてしまっていたら、現代の私たちは彼らの絵画を楽しむことができなかったかもしれません。
時代よりはるかに進んだ芸術的感覚を正当に評価するのは、同じく先端的な芸術的感覚を持っている人間だけなのでしょう。
そこにたまたま麗しい友情があったからこそ誕生した作品があったわけです。
いつの時代にも友情は有益なもの、そうありたいと思うのです。

消防団員をどう守るか

今朝の朝日新聞に『津波、水門閉鎖より避難』『国交省指針 消防団員向け改定』と言う記事がありました。
私の心の痛みだったテーマの一つが消防団員の命の問題でした。
東日本大震災では死者及び行方不明254人という多くの消防団員の方々が犠牲になりました。このうち水門や陸閘を閉鎖したり、避難誘導にあたって亡くなった方々は59人に上りました。
消防職員でもない民間人が、命の危険にされされている現状はなんとしても改善しなければなりません。
とは言え、対策は現状のところ、水門や避難誘導よりも本人の『避難』を優先するという方法しかありません。
そこで、岩手、宮城、福島3県の沿岸37市町村のうち17市町村が消防団員の退避ルールを見直しました。その状況が報じられたのが昨年12月12日の読売新聞でした。
私としては、残る市町村はどういう結論を出すのかを注視していましたが、それより早く本日の新聞で国交省が指針を見直すと言う記事がでたのでした。
実は、同じく昨年12月14日の岩手新聞には『岩手、宮城、福島3県の消防団員は、1年半たっても5人に一人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する可能性が高い』という記事がありました。
今まで研究対象にもされていなかった分野です。
現在、千葉県では水門閉鎖を自動的に行おうという計画を進めています。自動閉鎖がすべてを解決するものではありませんが、より具体的に、より実践的に解決策を見出す努力をしてまいりたいと思っています。

行政事業レビューは継続

昨日の朝日新聞に『行政事業レビューは継続』という記事がありました。
稲田行政改革相から「良いものは引き継ぎたい」という発言があり、『継続』の考えを示したという記事です。
私が新政権に対して気になっていたことの一つがこれでした。
2か月前の12月議会(昨年11月28日)で、私は次のような質問をしています。

『さて、先のNHKの番組において、震災復興予算が、震災と直接関係のないところに流用されている、という問題が放映されました。
ご覧になった方も大勢いることと思います。あの問題も、もとをただせば、「東日本大震災関連事業チェックシート」という一枚のシート形式にして、事業のすべてをホームページにアップし、それを第三者の目で見ることができたからこそ明らかになりました。
そこで、再質問いたしますが、事業仕分けを行わないというのであれば、あのような、国の「行政事業レビューシート」の、千葉県版をぜひ作成していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。』

これに対して、森田知事は「ご指摘のシートについても研究してまいりたい」と答弁されました。
そこで、私は念を押して
『「議会はチェック機能を果たせ」最近よく言われることであります。では、どうやってチェック機能を果たすのか。
まず、この議会の場で、予算・決算審査によるチェックがあります。これは基本的に、款・項・目・節による事業分類でなされます。
2番目に、議会ではありませんが、監査委員がいます。これは、基本的に計数の監査や、部課ごとのチェックがなされます。
しかし、この二つだけでは、事業の評価はできません。ですから、事業単位のレビューシートの作成が、必要不可欠であると、私は思います。
それが、森田知事の「輝け!ちば元気プラン」に掲げておられる、「県政情報の透明性の向上」であり、「わかりやすい財政情報の提供」であると思います。
そこで、実はすでに、総合企画部では事業ごとではなく施策ごとの管理票を作成しています。私は、これを活用して施策ごとを事業ごとに分解する作業をお願いしたいのです。施策ごとでは、どの事業に効果があったのか判別できないのです。確かに、事務作業は増えますが、もう一歩のご苦労を強く要望して、私の質問を終わります。』

森田知事には、行政改革相のような発想をしていただきたいと切に願います。