時々驚かされる記事があります。今朝の千葉日報がそれでした。
『八ツ場ダム検証作業やり直しを要請へ』という見出しで、「1都5県議会議員の会」という団体が国土交通省へ申し入れをするという記事です。
ことの起こりは、民主党がマニフェストで八ツ場ダム建設を中止するとしたことです。
ダム建設を中止するのであれば、当然ダム以外の治水方法を提示しなければ無責任です。
そこで国交省に検討させましたが、出てきた案が静岡県の富士川から利根川への導水路をつくるというものだったのです。
これではダムをつくった方がはるかに安上がりですので、「検討しなおせ」という要請をするという顛末です。
しかし、現実問題としてダム以外にうまい方法はなく、かつダムが一番安上がりだったということに他なりません。それを、自分たちの思うようにならないから「別の案を出せ」というのはほとんど言いがかりのように思えます。
さて、それでもここまでの記事ではとくに驚くことは何もありません。いつものことをいつものようにやっているなと思うだけです。
私が驚いたのは、記事の中に『民主、公明、共産党などの約30人が出席。』と書かれていた点です。
道理の通らない要請をするのに公明党の議員が参加するはずがありません。私はそれに驚いたのです。
1都5県の同僚議員に確認しましたが、みな「そんな総会には出ていない」と言います。
結果的には、八ツ場ダム反対の主催者が「公明議員もいた」と間違ったことを記者に伝えてしまったようです。
実は、かつてこの会の人から批判されたことがあります。
私たちが国交省に対して「きちんとデータを示すべき」と要請したのに対して、その人は「国交大臣は2代続けて公明議員だったのに、何を言っているのか」と言うのです。
しかし、同じ党の議員が大臣だとその党の地方議員はその省庁には何も言えないのでしょうか?
地方議員としての主張と政府の立場とが異なることなどいくらでもあります。
地方自治の本旨とはそういうものではないでしょうか?
今回の誤報も、まさか故意にやったのでは・・・ないとは信じておりますが・・・・・
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