今日、53歳の誕生日を迎えた。
色々と思うところがある。
北朝鮮は韓国の島へ砲弾を撃ち込むという言語道断の蛮行に及んだ。
「ニューズウィーク日本版」12月1日号の特集は『アジアが戦場になる日』である。
国防総省ニュースによれば、アフガニスタンの米軍の死者は1394人(11月24日現在)である。
イラク戦争での1422人を上回るのも時間の問題だ。
現実の問題として、「ニューズウィーク」の特集を笑って済ませない状況なのだ。
私が参議院議員秘書として外交・防衛を主に担当していたときにアフガニスタン紛争(1978年?1989年)が起こった。
1979年にはソ連軍が軍事介入し、それに対するムジャーヒディーンの抵抗は熾烈を極めた。
結局、89年2月にソ連軍は撤退することになる。
ソ連軍の侵攻については諸説あるが、化学兵器が使用された、2000万個の地雷がばらまかれたなどとされている。
いずれにせよ航空部隊の支援もとに10万人の兵士が投入された。
ソ連軍の強力な戦車部隊も侵攻したが、それによってアフガンの何が変わったのだろう?
2001年9月の同時多発テロ事件を機に、米軍によるアフガンへの空爆が始まった。
オバマ政権は2009年7月に大規模タリバン掃討作戦を開始した。
この作戦での米兵死者は2001年10月の戦争開始以来過去最悪と報じられている。(ヤフーニュース・アクセス日2010・11・26)
これによって、アフガンは変わるのだろうか?
では、わが国はアフガニスタンに何をしてきたのか?
『日本は、アフガンの地で500の学校を建て、1万人の教師を養成し、30万人の生徒に教育を与えてきた。50か所に病院を作り、4000万人分のワクチンを供与してきた。650キロにおよぶ難しい道路を建設し、最近ではカブール空港のターミナルも完成させた。そして今も、JICAが派遣する60人の専門家集団が、現地の人々と一緒になって汗をかき、農業、医療、教育に携わっている。それからアフガンの警察官の給与、これがきちんと払えないと治安もおぼつかないが、8万人の警察官の給与の半分を日本が払っている。』(薮中三十二著『国家の命運』新潮新書)
これらは、以前からの政権の時代の話である。
最大の問題は、どこか別の国々ではなく、わが国のほとんどすべての人がこの事実を知らないことである。
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