日別アーカイブ: 2010年5月27日

口蹄疫対策に関する申し入れ(第374回)

昨日、千葉県知事に対して『口蹄疫対策に関する申し入れ』 を行った。
千葉県も畜産王国の一つである。
しかも、数年間に国内初のBSEの発生という経験もあり、宮崎県の問題はまさに他人事ではない。
ましてや9月に国体、10月に全国障害者スポーツ大会、ツール・ド・ちばが開催されることを考えれば緊急事態ともいえる。
万一、全国から大勢の関係者が集まったときに千葉で発生したとすれば、それは全国への拡散を意味するのである。
以下、申し入れの全文を掲載する。
口蹄疫対策に関する申し入れ
去る4月に発生が確認された家畜伝染病「口蹄疫」の被害は一向に収まる気配を見せないまま、宮崎県から九州全域へと拡大している。風評被害においては全国的な影響もあり、被害総額は160億円を突破した。
看過しえないことは、宮崎県において人と車の移動に自粛を求めざるを得ない状況にあることである。これらは、この9月に「ゆめ半島千葉国体」並びに「全国障害者スポーツ大会」を迎える本県にあって、十二分な備えを固める必要性を物語るものである。
さて、宮崎県によれば、口蹄疫の感染ないし感染の疑いのある牛、豚、ヤギの総数は5月24日までに14万5358頭に上るという。このなかには全国のブランド牛を支える「安平」や「忠富士」も含まれている。
これら丹精こめて育ててきた牛、豚等を殺処分せざるを得ないことは畜産農家にとって言葉に尽くせぬ苦悩であると拝察する。一刻も早くきめ細かな補償と経営再建への不安の払拭がのぞまれるところである。
本県においては、消毒薬である「消石灰」購入費の一部助成を行うこと、県内での口蹄疫発生等に対して消毒薬の備蓄を行うことをすでに決定したことは高く評価するものではあるが、以下の項目についてさらなる対策を講じるよう要望する。

一、 対策組織、危機管理体制の構築を行うこと。
二、 国内畜産史上前例の無い感染拡大に対し、その対策手法の見直しを行うこと。
三、 感染防止のため日常的な自衛防疫体制の強化を図ること。
四、 産業動物医の確保に努めること。
五、 本年9月25日の国体等には全国から多くの人々が来県されることから、口蹄疫の本県への侵入防止に万全を期すこと。
$ふじい弘之 オフィシャルブログ「レポートブログアメーバ版」-口蹄疫申し入れ
(申し入れの様子)